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鈍感っていいかも。

NINA / 2008.10.20 23:58 / 推薦数 : 0
昨日は精神科医に求められる資質なんていう大胆なテーマを掲げてみました。

何故そんなことを考えたかというと…,

私のまわりには何十人,何百人という精神科医がいるわけですが,ふと「もしも私が精神的に不調になったら,どの先生に見ていただきたいだろう?」なんて考えてみたら,「あの先生にかかりたい,あの先生になら診てもらってもいい」と思える精神科医は意外なほど少ない,というのが正直なところだったりして。

もちろん,まだまだ私自身が「自分が診てもらうならこんな先生がいいな♪」と思えるような精神科医になりたいと思って毎日勉強しているところなので,ほかの先生方のことを偉そうに言えたギリではないのですけど。

その「自分が診てもらうなら…」と私の理想の精神科医をイメージしてみたら,昨日挙げたような資質が思い浮かんだわけです。

自分のどんな秘密を打ち明けても,どんな醜態をさらしたとしても,先生には動じずに受け止めてほしい。
先生自身のその日の上機嫌・不機嫌のムラが診療内容ににじみ出るようでは嫌だ。
自分を「精神科の患者」としてみる前に「ひとりの人間」として敬意(?)をもって会ってほしい。
いろんな訴えに共感はしてほしいけど,いちいち巻き込まれないで客観的な目で助言してほしい。
先生自身の古きよき診療スタイルに凝り固まらず,いつも最新の知見を柔軟に診療に活かして最善の治療をしてほしい。

どれも患者さんの立場からしたらあたりまえの要望のように思えるけど,なかなかこういうことをすべて満たす精神科医はいないかも…。

こうして私が診てほしいと思う精神科医に求める条件を並べてみると,最後の項目「最新の知見」の部分を除けば,人間としての安定感みたいなことが共通点になるのかな。

精神科医は受診する患者さんたちと比べて徳が高い(宗教家みたいですね)とか人格が優れているなんて全然思わないですが,どっしりたくましいというか,いい意味で鈍感なくらいが精神科医向きなのかもしれないな,とは思えます。

…うん,鈍感さやたくましさなら私も発揮できるかも知れない(笑)。
鈍感すぎるのは困りものですが,うまく自分のタフさを使って患者さんたちの元気をサポートできたらいいな,と思います。


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