文科省が心のノート改訂案 盗むな、殺すなに異論も新学習指導要領で道徳教育が強化されたことを踏まえ、文部科学省は20日、小中学生全員に配布する道徳の副教材「心のノート」の改訂案のたたき台を、有識者会議で示した。規範意識を示した部分で「盗むな」「殺すな」と禁止事項を並べた記述に対し、委員からは「単純なスローガンだ」との異論が出た。 規範意識の項目では、小学校低学年で「ともだちをたたいてはいけないよ」、同高学年で「暴力はダメ」と書き、「殺すな」「盗むな」「ウソをつくな」「いじめるな」などと、守るべき決まりを、イラストも交えて記載した。 会議では、これらの記述に論議が集中。委員は「なぜいけないのかを考える仕掛けになっていない」「家庭で教えることまで国が口出しをするのか」との異論の一方で「低学年には教え込むことも必要」との肯定的な意見が出た。 心のノートは2002年から配布。小学校低、中、高学年用と中学校用の4種類があり、来年度には改訂される予定。改訂案では低学年用が現行88ページから104ページになるなど、それぞれ8-16ページ増となるという。
【共同通信】
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