『CHICAGO』 米倉涼子 和央ようか 河村隆一 赤坂ACTシアター
赤坂ACTシアターでミュージカル『CHICAGO』を観てきました。
レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、リチャード・ギアで映画化された時に、映画版を見ました。と言っても映画館には足を運んだわけではなくて、DVDの発売を待ち構えて発売と同時に買って、見たのですが。映画版の、リアルな世界と空想の舞台の世界を行き来する演出は斬新で、舞台版のオリジナルのミュージカルは、いったいどんな風になっているのだろうと興味を持っていました。
今回、日本人キャストによる上演があると知り、迷わずチケットを購入しました。
主役、米倉涼子も、スタイル抜群です。さすが「女優さん」です。演技が文句なしであるのはもちろん、歌もダンスも頑張っていました。
映画版のレニー・セルウィガーが演じたロキシー・ハートに比べると、ちょっと馬鹿さ加減が足りない感じがしました。映画版のロキシー・ハートは、少しおバカだけれど、かわいい女という風に感じましたが、米倉涼子のテレビでのイメージが残っていて、米倉演じるロキシー・ハートは「ホントは私は賢いのよ」という雰囲気を感じてしまいました。
和央ようかは、この舞台で初めて知りました。宝塚の男役のトップスターだった女優さんだそうです。そのことを知って舞台を見ていると、歌が宝塚の男役風の歌い方が随所に現れていました。
河村隆一は、歌手だけに歌は上手ですが、ミュージカルの歌としては表情に乏しいのではないかと思いました。キャラクターもあまり役作りがされていない感じで、素の河村隆一なのではないかと思ってしまうようなところがありました。正義や真実よりも金や名声が大事というダーティーな部分が、あんまり際立っていませんでした。もっとギラギラとあくどい感じが出たらよかったと思いますが、どうでしょう。
大澄賢也は、一幕終わってどこに出ていたかわかりませんでした。二幕になってやっとロキシーに殺されたフレッド・ケイスリーが大澄賢也だったことがわかりました。気が付いてから注目してみると、さすがに大澄賢也のダンスは素晴らしかったです。
看守のママ・モートンを演じた田中利花は、映画版のママ・モートンほどあくどいキャラクターではなかったのですが、あとになってプログラムを読んでいたら、そのキャラクターは演出家の意図したものだったようです。存在感のあるキャラクターであったことには違いがありません。
出演 | |||
---|---|---|---|
ロキシー・ハート | 米倉涼子 | ヴェルマ・ケリー | 和央ようか |
ビリー・フリン | 河村隆一 | 看守ママ・モートン | 田中利花 |
フレッド・ケイスリー | 大澄賢也 | エイモス・ハート | 金澤博 |
メアリー・サンシャイン | H.Masuyama | フォガーティ巡査長/判事 | 中尾和彦 |
陪審員 | 黒須洋壬 | ハリソン | 坂元まさる |
アーロン | 大谷健 | ハリー | 神谷直樹 |
廷吏 | 坂元宏旬 | スウィング | 那須幸蔵 |
スウィング | 仙名立宗 | ごんどうけん | |
リズ | 森実友紀 | アニー | 原田薫 |
ジューン | 濱中優美 | ハニャック | 白木原忍 |
モナ | 宮菜穂子 | ゴー・トゥ・ヘル・キティ | 杵鞭麻衣 |
スウィング | 石塚智子 | スウィング | 鴨志田加奈 |
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