大阪・橋下知事、朝日新聞を痛烈批判 「事実誤認したならすぐ廃業しろ」
大阪府の橋下 徹知事が、陸上自衛隊の記念行事で朝日新聞を痛烈に批判した。さらに20日には、「事実誤認したならすぐ廃業しろ」と述べた。
19日午前、大阪府の橋下知事が陸上自衛隊の記念行事で、朝日新聞を痛烈に批判した。
橋下知事は「どうもこの世の中、口ばっかりの人間が、偉そうなことばっかりを言ってくる現代になってきました。口ばっかりで、人の悪口ばっかり言ってるような、朝日新聞のような大人が増えれば、日本は駄目になります」と話した。
これは、朝日新聞の社説に対する批判だった。
3日付の朝日新聞の社説には、橋下知事が、光市母子殺害事件の弁護団への懲戒請求を呼びかけたことをめぐる裁判で、敗訴したことを受け、「判決を真剣に受け止めるのならば、控訴をしないだけではなく、弁護士の資格を返上してはどうか」と書かれていた。
橋下知事は20日午後5時半ごろ、「僕は、朝日(新聞)が『弁護士資格の返上』っていうんだったら、これから事実誤認があったら、『すぐ廃業しろ』、『みんなクビ切れ』と」、「あまりにも幼稚すぎる。論説委員だか、なんだか偉そうな何様か知らないけど、狭い部屋の中でわーわーしゃべりながら、『この表題でもつけておこうかな』っていうぐらいの意気込みでやっているのであれば、僕は全く愚かな言論機関だなと」と述べた。
橋下知事といえば、これまでにも攻撃的な発言を連発している。
全国学力テストの成績公表の対応をめぐっては、「あれは、『くそ教育委員会』じゃなくて、『教育委員会のくそ野郎』って言ったんです」と発言していた。
また、府の施設に利用状況を調査するため、秘書に撮影させた件では、「隠し撮りってことであれば、隠し撮りでかまわない」などと発言していた。
一方、朝日新聞は、6月に鳩山元法相をコラムで「死に神」とやゆした。
全国犯罪被害者の会からも抗議を受け、「適切さを欠いた表現」と謝罪する騒動になっていた。
今回の橋下知事と朝日新聞の件について、鳩山総務相に聞いてみると、「激しい応酬を見て、国民がどう思うかってことではないかな。論評はできませんが、私を『死に神』と表現した新聞社であることは間違いない」と語った。
朝日新聞は、今回の社説について、「橋下氏の敗訴を言い渡した判決に論じたうえで、橋下氏の責任を厳しく指摘したものです。陸上自衛隊記念行事での当社に関する発言については理解いたしかねます」とコメントした。
(10/20 18:46 関西テレビ)