医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

CBネット |  医療介護CBニュース

医療一般


「社保病院の公的存続を」連絡会が結成総会

 「社会保険病院・厚生年金病院等の存続をめざす全国連絡会」(室伏雄二代表幹事)が10月18日、結成総会を開き、政府や自治体に存続を働きかけることなどを盛り込んだ活動方針を採択した。結成総会には各地の病院を受診する患者や職員ら105人が参加。執行部は記者会見で、今後の政治動向などを見極めながら具体的な活動内容を幹事会で決めると説明した。

【関連記事】
保険医への指導・監査の移管で要望書
厚生年金病院の公的存続求め意見交換
厚生年金・社会保険病院、公的で存続の方針
厚生年金病院 著名人が存続訴え

 社会保険病院や厚生年金病院をめぐっては、政府・与党が整理・合理化の方針を2004年までに決定。今年10月には、社会保険庁改革に伴い全国53か所の社会保険病院と10か所の厚生年金病院、併設の介護老人保健施設などが独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)に出資(移管)され、同機構は今後、売却や廃止を含めてこれらの施設の経営形態を検討する。

 これに対して連絡会では、救急医療や災害医療、小児医療など地域の中核的な役割を担ってきた病院が売却・廃止されれば「地域医療の確保はいっそう困難になり、地域医療の崩壊に拍車が掛かる」とし、公的な医療機関として存続させることを主張している。

 連絡会には、社会保険・厚生年金病院の存続を目指して活動する各地の市民団体や労組など35団体が参加。18日の結成総会では、政府や自治体、RFOなどに存続を働き掛けることなど9項目を盛り込んだ活動方針を採択した。
 都内の社会保険病院の存続を求めて活動している男性は、「国は医療の質を低下させないと話しているが、既に質は低下し始めている」と窮状を訴えた。

 総会後の記者会見で執行部は、「一か所も廃止させることなく公的な医療機関として残すことを最大限、追求したい」とし、政治状況を見極めながら各政党や関係国会議員への要請活動を行う方針を説明した。連絡会に参加する団体などに呼び掛け、来春にも中央要請行動を行うという。


更新:2008/10/20 10:15   キャリアブレイン


注目の情報

PR

CBニュースからのお知らせ

CBニュースは会員サービスの“より一層の
充実”を図るため、掲載後一定期間経過した
記事の閲覧にログインが必要となりました。

今後ともCBニュースをご愛顧いただけますよう、
よろしくお願い申し上げます。

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

キャリアブレイン会員になると?

転職支援サービス

専任コンサルタントが転職活動を徹底サポート

スカウトシステム

医療機関からスカウトされる匿名メッセージ機能

医療介護ニュース

独自記者の最新の医療ニュースが手に入る!

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第33回】小松秀樹さん(虎の門病院泌尿器科部長)  2006年に出版し、ベストセラーとなった『医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か』は、医療者だけでなく一般市民にも「医療崩壊」という言葉を知らしめた。小松さんが医療の現状を訴えるようになって約5年。「医療の崩壊が続いている。現時点では、医療 ...

記事全文を読む

医療法人社団斗南堂・八王子クリニック(東京都八王子市)ミディアム・テンション≠大事に仕事と家庭を両立 医師・看護師の厳しい労働実態が社会問題化し、医療現場の環境改善が重要な課題になっている中、「生活を大切にしながら働ける」医療機関が、東京都八王子市にある。医療法人社団斗南堂・八王子クリニックだ。 ...

記事全文を読む

病院の印象を劇的に変化!
「インプレッショントレーニング」

もし、病院の印象を劇的に変えることができるとしたら。今回は、そんな夢のようなことを現実にしてしまう「インプレッショントレーニング」をご紹介します。

>>医療番組はこちら


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ