印象派にも影響与えた日本の版画を韓国で /原州
古版画博物館で31日まで展覧会
韓国で初めて日本の古版画の世界に触れることができる展覧会が、今月31日まで開催されている。
雉岳山(江原道原州市)のミョンジュ寺にある古版画博物館は、印象派にも大きな影響を与えたといわれる日本の古版画を展示している。仏教版画、木版画、そしてさまざまな風俗を描いた浮世絵まで網羅している。浮世絵はこれまでにも国立中央博物館などで展示されたことはあるが、古代の版画から浮世絵までを紹介する展覧会は今回が初めてだ。
今回展示されている作品で特に注目に値するのは、仏教版画ではめったに見ることのない釈迦の入滅の場面を描いた『涅槃図』の彩色版画。また、韓国にサツマイモを伝えたチョ・オム(1719‐77)が朝鮮通信使として日本へ渡った1763年の、通信使の行列を描いた木版画も関心を集めている。この木版画は屏風にしたものが展示されている。
- 写真提供=古版画博物館
そのほか、さまざまな情景を描いた仏教版画の掛け軸、韓国と関連のある木版画などが展示されている。朝鮮王朝末期の風俗を描いた『朝鮮風俗画報』、壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮侵攻)を描いた木版画なども注目されている。
これらの仏教版画や浮世絵は欧州に伝わり、印象派にも大きな影響を与えたといわれている。今回の展覧会ではその浮世絵を時代ごと、作者ごとに紹介している。日本でも最高の風景画家である葛飾北斎の『富嶽三十六景』や、歌川広重の『東海道五十三次』をはじめ、江戸時代の数々の作品を展示している。
今回の展覧会は、宝くじの収益金による支援事業として行われ、原州市神林面の住民たちが版画を体験できるイベントも同時に行われる。
古版画博物館ではミョンジュ寺のハン・ソンハク住職が、韓国や中国、日本、モンゴル、インドなどアジア諸国の古版画を収集したものを展示している。文化財に指定されている木版画7点をはじめ、木版画の原本約2000点や古版画約300点、木版画を集めた本約700点など、約3500点を所蔵している。
イ・ヒョクジェ記者
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