救急医療の要として全国に210カ所ある救命救急センターについて、厚生労働省は19日までに、体制の充実度を評価する新しい基準をまとめた。救急車で搬送された患者が受け入れを拒否される「たらい回し」を減らすとともに、救急現場が疲弊するのを防ぐのが狙い。来年度から導入し、基準に満たない場合は補助金を減額する“罰則”も設けた。
救命救急センターの評価は1999年度に現行基準が作られて始まった。全体のレベル向上が目的だったが、2005年度以降は3年連続で全施設がA評価となる一方で、各地で患者の受け入れ拒否が相次ぎ問題化。医師不足も深刻なことから、同省が専門家で構成する検討会を設けて新基準を検討していた。(07:00)