陸自情報:「ウィニー」に流出 広島の幹部PCから

 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」のネットワークに、陸上自衛隊の内部情報が流出していることが19日、分かった。広島県海田町にある第13旅団所属の幹部自衛官が書いたとみられる文書もあり、同旅団は同日夜、この自衛官から事情を聴取したが、「そんな覚えはない」と自らが流出させたことを否定しているという。陸上幕僚監部広報室は「事実関係を承知していない」としている。

 流出ファイルはフロッピーディスク約90枚分。「FOC関連」という名のフォルダーがあり、陸自電算機システムや電子戦、通信関係などの情報が多く含まれている。

 FOCとは、陸上自衛隊の幹部自衛官に対し上級指揮官として必要な知識、技能を習得させる目的の幹部課程のことだ。

 同フォルダーの中には、「通信企画業計係」や「通信学校研究部企画研究員」作成のスライド、「部隊訓練目標」名のファイルが入っている。また表紙に「米陸軍通信連隊」と書かれ、米国軍人名やメールアドレスなども併記されている資料もある。

 大手掲示板の2ちゃんねるにも、今月18日夜から、流出ファイルの一部とみられるものが紹介されていた。

毎日新聞 2008年10月20日 2時30分(最終更新 10月20日 2時30分)

文字サイズ変更
この記事を印刷
印刷

関連記事

10月20日陸自情報:「ウィニー」に流出 広島の幹部PCから

ニュースセレクト アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報