在日留学生の冤罪を認定 拷問で自白と韓国政府機関【ソウル19日共同】韓国の政府機関「真実・和解のための過去の歴史整理委員会」は19日までに、1980年代に韓国に留学中だった在日韓国人、李宗樹さん(49)=京都市在住=が国家保安法のスパイ罪で起訴され服役した事件は、捜査機関の拷問による虚偽の自白に基づいた冤罪だったと認定し、国に謝罪と再審など名誉回復措置を取るよう求めた。 韓国では軍人出身政権末期に在日韓国人や訪日経験者多数がスパイとして摘発されたが、今年再審で別の2人の無罪が確定するなど、冤罪被害が頻発していた疑いが強まっている。 李さんは高麗大留学中の82年11月に軍保安司令部に連行された。日本で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関係者の指令を受け韓国で軍事機密を探っていたと供述したとして起訴された。李さんは公判で、電気を使った拷問や暴行で供述を強要されたとスパイ行為を否認したが懲役10年の刑が確定。88年に特赦で出所した。
【共同通信】
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