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2008/10/19 13:14 KST
国産小型衛星発射体第1号、「KSLV−1」初公開


【高興19日聯合】国産人工衛星を発射する国産小型衛星発射体(KSLV−1)が、初公開された。KSLV−1は科学技術衛星2号を搭載し、来年第2四半期に「宇宙強国」の夢を乗せ宇宙に向け打ち上げられる予定だ。打ち上げに成功すれば、韓国はロシア、米国、フランス、日本、中国、英国、インド、イスラエルに続き9番目の人工衛星自力発射成功国となる。

 韓国航空宇宙研究院は16日、全羅南道・高興の羅老宇宙センターで、KSLV−1の第1段目部分と上段部(第2段ロケットおよび衛星搭載部分)の結合作業を開始したと明らかにし、これらを初めて公開した。KSLV−1は、国内研究陣が独自に開発している上段部と、ロシアと共同開発を進める第1段部分に分けられる。全長33メートル、直径2.9メートル、総重量140トン。人工衛星が宇宙空間に入るために必要な力の大部分を提供するる第1段部分は、第1段エンジンとノズル、燃料タンク、酸化剤タンクなどで構成される。長さは25.8メートルで、130トンの液体燃料で170トンの推進力を出し、宇宙に向かう。人工衛星が搭載される上段部分は、第2段ロケットと衛星搭載スペース、搭載体を保護するノーズフェアリングなどで構成され、長さは7.7メートル。

 この日公開されたKSLV−1は地上テスト用の機体だが、大きさや重さ、各種電子装備などはすべて実際の発射モデルと同一に製作されている。実際に発射される機体の第1段ロケットは年末ごろ宇宙センターが完工し、地上テスト用の機体を利用したすべてのテストが完了すれば、来年1月ごろ、ロシアから導入される予定だ。現在、羅老宇宙センターでは120人の研究陣がロシアから派遣された技術者35人とともに、電機的・機械的融合テスト、通信、燃料注入テスト、地上施設との連結状態の点検などを進めている。

 初の国産人工衛星打ち上げを行う羅老宇宙センターも、完工に向け作業に拍車がかかっている。2000年12月に全羅南道・高興で着工し、510万平方メートル規模で建設された同センターには、これまでに3125億ウォン(約237億8200万円)の事業費が投じられ、中核施設となる発射台システムの建設まで終えた状態だ。航空宇宙研究院は現在、発射台の独立性能実験を進めており、これが終わればロケット発射の全過程で、発射システムが正常に作動するかを確認する認証テストを改めて行う。年内に全作業が終われば、韓国は世界で13番目の宇宙センター所有国となる。

公開されたKSLV−1=19日、高興(聯合)