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情報リテラシー

information literacy


 情報機器やネットワークを活用して、情報やデータを取り扱う上で必要となる基本的な知識や能力のこと。ITの世界で単に「リテラシー」というと、通常「情報リテラシー」のことを指す。

 狭義には「コンピュータが操作できること」を意味し、コンピュータやネットワークの基礎的な理解から、コンピュータやソフトウェアの操作、データ作成・整理、インターネットでの情報検索能力、プログラミング能力などを含む。これは「コンピュータ・リテラシー」と呼ばれることもある。

 広義には情報機器の操作能力だけではなく、「情報を活用する創造的能力」のことを指し、情報手段の特性の理解と目的に応じた適切な選択、情報の収集・判断・評価・発信の能力、情報および情報手段・情報技術の役割や影響に対する理解など、“情報の取り扱い”に関する広範囲な知識と能力のことをいう。

 文部省(当時)の臨時教育審議会第2次答申(1986年)では「情報及び情報手段を主体的に選択して活用していくための個人の基礎的な資質」と定義され、学校教育でいう“情報リテラシー教育”は広義の情報リテラシーを指している。

 リテラシーとは本来「識字力=文字を読み書きする能力」のことで、情報リテラシーとは情報・情報機器活用能力がナレッジワーカーにとって“基礎的能力”であることを示す言葉だが、企業などにおける情報活用が高度化するに伴って、情報システムを企画し、業務のやり方を主体的に変えていく能力なども情報リテラシーの対象にする場合もあるようだ。

参考書籍

  • 『情報リテラシーの基礎――HBA資格認定試験テキスト〈上巻〉』 社会経済生産性本部、社会経済国民会議、日本生産性本部=編/生産性出版/1998年10月
 
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