NECは2008年10月16日、低価格で小型のネットブックを11月6日に発売すると発表した。国内大手メーカーとしては東芝に続き2社目。年末商戦に向け国内勢のネットブック投入の流れが加速する可能性がある。「LaVie Light BL100/RA」は8.9型ワイド液晶を備え、CPUにはAtom N270(1.60GHz)を搭載する。価格はオープンで、予想実売価格は6万5000円前後。CPUやメモリー、HDDで差別化が難しいため、ソフトウエア面や機能面で付加価値を加えたのが特徴だ。
パソコンの中、上級者をターゲットとして同社のノートPC「LaVie」と同じく、使いやすさやサポートを前面に打ち出す。同社のアンケート調査によると、ネットブック購入希望者の7割が国内メーカー製のものを購入したいという。アスースや日本エイサーなど先行する海外勢に対し、国内メーカーのブランド力とサポート力で対抗する。
Webブラウザーやメールをすばやく起動できるランチャーソフト「LaVie Lightメニュー」を搭載して小さな画面でも作業しやすいように工夫した。面加圧試験で150kgfの加重にも耐えられるなど堅ろう性にもこだわった。電源オフ時でもUSB接続した携帯音楽プレーヤーなどを充電できる「パワーオフ充電機能」や2本指で操作できるジェスチャー機能付きのタッチパッドなども備える。
サポート面では、24時間年中無休の修理受付や自宅までの引き取りなど、同社のノートPC「LaVie」シリーズと同等のサポートを受けられる。「UltraCareサービス」にも対応しており、海外でも日本語サポートが受けられる。
液晶は1024×600ドット表示の8.9型ワイド。本体のサイズは250(W)×176.5(D)×31.3〜36.5(H)mm、重さは約1.17kg。バッテリー駆動時間は約2.6時間といずれもネットブックとしては標準的だ。
メモリーは1GB、160GBのHDDを搭載。OSにはWindows XP Home Edition SP3を備える。ネットワーク機能は100BASE-TX/10BASE-T、IEEE802.11b/g対応の無線LANを搭載。そのほか、有効130万画素のWebカメラ、SDメモリーカードスロット、外部ディスプレイ出力などを備える。