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奥田弘美の「うつ」にならないためのメンタルヘルス講座

【5】ストレスに強い体質になろう!

「奥田流ワークライフバランス」で心のエネルギーアップを

 ビジネスパーソンがコンスタントに活躍していくためには、「ストレスに強いこと」が不可欠です。上司から叱責を受けた時に、落ち込んで仕事が手につかなくなる人と、全くダメージを受けずに仕事に取り組める人とでは、後者の方が心身ともに健康でいられることは明らかですよね。

 今回は、このような「ストレスに強い体質になる方法」を紹介します。

心のゴムボールでストレス耐性を考える

 「ストレスに強くなる」ということは、結論からいうと「変化に強くなること」。

 連載第3回のおさらいになりますが、ストレスの正体は「心身に影響を及ぼす変化」です。これらの変化がストレスとなって心のエネルギーを奪うかどうかは、「自分自身の変化に対する耐性」にかかっています。

 自分の心がゴムボールになったとイメージしてください。あなたの心は、図1のように変化・刺激という圧力がかかった時に、それを跳ね返せる強い弾力性を持つボールですか? それとも図2のように、多少の圧力がかかったら凹んでしまう弾力性の弱いボールでしょうか。

図1

図1:ストレスに強い心の状態

図2

図2:ストレスに弱い心の状態


 この心のゴムボールの弾力が強ければ強いほど、「ストレス耐性が強い」と言えます。

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このコラムについて

奥田弘美の「うつ」にならないためのメンタルヘルス講座

「うつ」になるビジネスパーソンが急増しています。過酷な長時間労働や成果主義の広がりなど、多くのストレスを抱える現代のビジネスパーソンが、心身ともに常に健康で、充実した人生を送るにはどうすればいいのか――。このコラムでは、精神科医の奥田弘美さんが、「うつにならないための心身のセルフケア法」を指南します。うつやストレスについて正しく理解し、うつになる前に自分でストレスケアをするためのガイドとして役立ててください。

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著者プロフィール

奥田 弘美(おくだ ひろみ))

奥田 弘美

精神科医(精神保健指定医、医学博士)。作家。メディカル&ライフサポートコーチ研究会代表。平成4年山口大学医学部卒。精神科・内科の医療知識とコーチングを融合させた、心のサポートのための「セルフサポートコーチング法」、ダイエットのための「コーチングダイエット法」、コミュニケーションのための「メディカルサポートコーチング法」などを考案。日々の診療や執筆、講演を通じて提案している。現代人に向けた心身のセルフケア法は、わかりやすく実践的と雑誌などのメディアでも好評で、女性やビジネスパーソンに向けたメンタルヘルスセミナーも積極的に行なっている。著書に『人間関係がラクになる 図解 心のコリをとる技術』(大和書房)、『これならできる! 魔法のスリム習慣』(太陽出版)、『幸せになれる1分セラピー』(中経出版)ほか多数。著者連絡先:メディカル&ライフサポートコーチ研究会

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