ちょっと役立つ話
■ DVDの一層と二層の見分け方
知っている人も多いと思いますが、DVDには1層ディスクと2層ディスクの2種類があります。
パッケージを見て、DVD-5と書いてあれば片面1層、DVD-9と書いてあれば片面2層のDVDです。まれに、両面1層なんてのもあるけど。
一般的に記録面が金色なら2層、銀色なら1層と言われていますが、必ずしも正しくはありません。
例えば、下の写真中央のディスクは2層なのに銀色です。
1層DISC | 2層DISC | 2層DISC |
なぜ同じ2層ディスクなのに、色が違うのでしょうか。
実は2層ディスクの色は1層目の半透過膜によるもので、ここに使われる素材によってディスクの色が異なります。
つまり、1層目に金が使われていれば金色、シリコン系の材料が使われていれば銀色ということです。参考資料(PDF)
なお、1層ディスク(および2層ディスクの深い層)には反射材としてアルミが使われています。アルミの反射色は銀色です。
銀色だから1層とは限らない。では、どうやって1層と2層を見分けましょう。
パッケージの表示を信用する? パソコンで4.7GB以上あるか確認する?
それも良いでしょうが、近くに蛍光灯があればもっと簡単に判別できます。
まず、DVDの記録面に蛍光灯の光を反射させてみてください。
1層ディスク | 2層ディスク |
1層ディスク(左側)に比べ、2層ディスクでは記録面に縞模様が発生しています。(薄膜による光の干渉)
この現象により、目視だけで1層と2層が判別できます。
ここで注意すべき点は、光源に蛍光灯を使うことです。太陽光や白熱電球では縞模様は発生しません。
なぜそうなのか?
想像でしかないのですが、蛍光灯のスペクトル分布が太陽や白熱電球と違って不連続なのが原因と思われます。
[戻る]