[ 紙の目]

  
紙の「目」をよく 確かめる 紙を漉くときに繊維が並びます。その並んでいる方向を紙の「目」
といいます。本は紙をタテ目(製本したとき本文用紙はタテ目になる)に
使います。本の開きを良くし、本が反り返らないようにするためです。
◆BOOKISTの書籍用紙は、二つ折りにしてタテ目になるよう
に断裁してありますが、市販のコピー用紙・ワープロ用紙は殆ど
がヨコ目になりますので、紙の目をよく確かめてからご使用くだ
さい。
  
[紙の目の見分け方]
     

[ A ]
 ・破きやすい方がタテ目。

[ B ]

・破きにくい方[B]がヨコ目。

[ C ]

・用紙を4〜5aの幅に切って二枚重ね、その先をつまんで垂
らす。写真[C]に示された矢印の方向が紙の目、つまりタテ目
です。

[折丁と綴じ]

折丁と綴じ 機械製本は普通、大きな紙に両面印刷して、それを8つに折り畳んで16ページの折
丁(おりちょう)を作り、その折丁を束ねて綴じ、三方断ちします。この方法は量産本
には適しますが、初心者が手作り製本するには不向きです。このためBOOKIST
は、初心者が取り組みやすく製本に親しみやすいように、本文用紙を二つ折り・4ペ
ージにして、それを束ねて製本する方法を採用しました。パソコンやワープロで作成し
た文書を印刷して本を作る場合にも、本文をページ順に組みやすく、しかも中身を糸
でかがらない極めて簡単な「無線綴じ」ですから、だれにでも手軽に製本ができま
す。しかし、それだけに製本後に中身がバラけないよう、背固めは大事な作業です。
本格的な製本には 「糸綴じ」製本をお薦めします。ブッキスト・バインダーを使って「糸
綴じ」 の角背・丸背のハードカバーも作れますから、ぜひ、トライして下さい。   
失敗は成功のもと 実際に本を作ってみると、最初の一冊は満足なものができないかも知れません。
でも、初めての一冊で製本工程や作業の要領がつかめますから、2,3回練習の
つもりで製本すれば、どなたでも望みどおりの本に仕立て上げることは十分可能
です。
●上手に仕上げるコツは、@寸法を正確に取ること。A先を急がずに、一つ一つ
の作業を丁寧にすること。これに尽きます。

ホームへ 基礎知識へ戻る  製本講座へ