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Macrovision、DVD不正コピーを防止する「RipGuard DVD」を発表

2005/02/16

湯木進悟

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米Macrovisionは、PC上でDVDソフトの不正なリッピングを行えないようにする「RipGuard DVD」ソリューションを発表した。すでに同社の指定工場において、RipGuard DVDを採用したDVDソフトの製作が開始されているようで、今年第2四半期中には全世界の工場施設などに向けて、正式に提供が開始される予定となっている。

同社によれば、現在、DeCSSを用いたリッピングソフトにより、DVDのプロテクトを解除し、PC上で不正にコピーを作成することが行われているようだが、RipGuard DVDでCSSのセキュリティホールをふさぐことができるようになり、同技術を採用したDVDソフトは、97%のリッピングソフトをブロックして不正コピーの防止が可能になるという。同社は、世界で600万世帯以上が、DeCSSベースのリッピングソフトを使用しているとのデータを公表しており、RipGuard DVDによって、海賊行為対策が大きく前進することへの期待を表明した。

また、RipGuard DVDを採用するDVDソフトは、音響の再現性を保証するとされるTHX認定も得られているとされ、基本的にどのDVDプレイヤーでも再生可能であることが検証済みであるという。THXのCTO(最高技術責任者)を務めるSheau Ng氏は「RipGuard DVD採用のDVDソフトに関して、互換性/性能/品質をチェックしてきたが、オーディオ、ビデオともに、通常のDVDソフトと比較して、何の劣化もないことが証明されている」とコメントした。

MacrovisionのEntertainment Technologies Groupを率いるSteve Weinstein氏は「RipGuard DVDによって、デジタルコンテンツを供給するスタジオやメーカーを(海賊行為から)保護しつつ、THX認定が得られた高品質のDVDを楽しむ消費者の権利も保証できるようになる」と語った。同社は、アナログでのコピー防止技術「Macrovision ACP(Analog Copy Protection)」の提供も行っており、RipGuard DVDと組み合わせることにより、ほぼ完璧な不正コピー対策が実現するとアピールしている。

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