メモ帳(notepad)の活用

メモ帳は、プログラム・アクセサリから起動できます。実際のファイル名は Notepad.exeで、windowsフォルダにあります。拡張子.txtのファイルに関連付けられ、テキストファイルを編集するものです。一般には、エディターと呼ばれるアプリケーションです。

テキストファイルとは、文字データだけのファイルをいい、人間が見て読める形式で書かれたファイルです。これに対し、見ても読めないもの(文字コードで作られていないもの)をバイナリファイルといいます。画像ファイルやプログラムのファイルは、バイナリデータで書かれています。

 メモ帳の基本的な活用法

1.ワープロとして使う

 メモ帳は文字を編集するものなので、簡易のワープロとして使えます。ワープロのように、文字の種類を変えたり大きさを変更したり(こういうものをリッチテキストファイルという)できませんが、これらの原稿作成用として使うことができます。ワープロソフトは、種類やバージョンによってデータの形式が異なり、読むためには同じソフトが必要です。しかし、テキストファイルは、どんなワープロソフトでも共通に読み込めます。原稿をメモ帳で作り、ワープロソフトで印刷用に整形する、という使い方ができます。メモ帳自体にも、ファイルメニューに「ページ設定」があり、指定の用紙に印刷することもできます。

2.下書き用に使う

 あらかじめメモ帳に書いておき、これをコピー・貼りつけすることで、入力時間の短縮ができます。長いインターネットアドレスやメールアドレスは、メモ帳に下書きしておくと楽です。hotmailやddddメールなど、インターネットに接続して使うメールは、書く時間も接続しっぱなしになります。メモ帳に書いてコピーしておき、本文欄にカーソルを入れて「貼り付け」または、ctrl+Vで貼り付けると、一瞬で書き込めます。パスワードの入力も、メモ帳に書けば見えるので、大文字小文字の間違いも分かります。

3.データの移動用として使う

 住所録は、殆どのものがCSV形式に対応しています。CSV形式は、カンマやスペースで列を区切り改行で行を区切った、テキスト形式の表データです。メモ帳で編集することもできます。メモ帳で作成しておけば、ソフトの種類やバージョンを越えてデータ移動ができます。拡張子csvのファイルは、Wクリックでは関連づけされたソフトが起動しますが、メモ帳のファイルメニューから開くことができます。

4.ログ付きメモとして使う

 メモ帳を開き、1行目に .LOG (半角大文字)と書いてから、メモを書き込み保存します。このファイルを次に開き閉じると、自動的に日付と時刻が記録されます。これは、メモ帳のヘルプの「メモ帳で日記を付ける」という項目に紹介されています。

 拡張子.txt以外のファイルをメモ帳で開くには

一番簡単なのは、開いたメモ帳にファイルをドラッグアンドドロップします。または、メモ帳のメニューのファイル・開くで種類を「すべてのファイル」にして選択します。

メモ帳で開けるテキストファイル

普通のテキストファイル インターネットHTMLファイル csvファイル

その他にもあります。

icon16.gif (1145 バイト) インターネットリンクファイル

お気に入りを登録すると作られるファイル。

icon12.gif (1141 バイト) 各種設定ファイル

図は、ソリティアの設定が登録されたファイルです。

icon15.gif (1185 バイト) VBスクリプトファイル

簡単に書けるプログラムファイル。メールウイルスで有名になった?ファイルです。実行する前に、メモ帳で開けば何をするものか分かります。

icon14.gif (1181 バイト)
icon11.gif (1287 バイト)
システム設定ファイル

図は、パソコンの基本設定を記述したファイルです。むやみに設定をいじると動かなくなります。

 メモ帳の制限

テキストファイルを編集する簡易ソフトなので、一定の制限があります。テキストファイルでも、文字コードがシフトJISになっていないものは文字化けしてしまうこと、4KB以上の大きなものは開けないことなどです。こうした制限無しにテキストファイルを扱うには、有料の「エディター」を購入しないといけません。

パソコンの達人たちは、メモ帳以外の何らかのエディターをインストールして使っています。

 メモ帳98

windows98のアクセサリーは、windows95のものと比べると若干改良されています。メモ帳は、notepad.exeというプログラムですが、W98に添付されているものは、表示文字のサイズやフォントの種類が選べるようになりました。95のメモ帳のフォントは、最も単純なSystemFontなので、パ(pa)とバ(ba)が区別しにくかったりしましたが、MSゴシックなどのフォントに変えることで、見やすくできます。また、開くときの標準が「文字列を折り返す」設定になっています。本来はwindowsのバージョンによってライブラリーが異なるので、notepad.exeだけ新しくしても動かないのですが、notepad98(?)はwindows95でも動きます。私はメモ帳をよく使うので、Win98のnotepad.exe(57KB)を、Win95のパソコンにコピーして使っています(本来は違法行為?)。

 Win98のメモ帳

 メモ帳の応用 お気に入りアイコンを作る

 メモ帳を開き、1行目に
[InternetShortcut] と書きます。次に改行して、URL= の後にインターネットアドレスを書きます。(すべて半角)
これを、winbows.url のように拡張子をurlにしてデスクトップに保存します。

これで、インターネットショートカットのアイコンができます。これをWクリックすれば、インターネットに繋がり指定したアドレスが開かれます。

 メモ帳の応用 HTML文書を作る

メモ帳を開き、半角で<html><body><pre>と書きます。この間、改行してもしなくても構いません。
次に、日本語で何か文章を書きます。または、書いてあるファイルを開いて、頭に先の<>を追加します。この<>で挟んだものを、HTMLタグといいます。
文章が終わったところで、半角で</pre></body>
</html>と入れます。</ >は命令の終わりを意味します。
これを、拡張子を.htmにして、デスクトップに保存します。インターネットのアイコンができます。

これをWクリックすると、ブラウザが起動して文章が表示されます。インターネットのドキュメントは、基本的にはこのようなタグ付きのテキストファイルで作られているのです。

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