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最強女子高生 いざ女流棋士No.1へ!!

プロに挑む“最強女子高生”の室谷早紀さん=関西将棋会館

 関西の女流No.1を決める将棋の「第3回きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦」(デイリースポーツ社後援)が18日、大阪市福島区の関西将棋会館で開催される。今大会の注目は、“日本最強の女子高生”室谷早紀さん(16)だ。準決勝に進出すれば、昨年優勝の里見香奈女流初段(16)との対戦の可能性も。同世代のライバルとして“打倒・里見”に挑む。同日は準決勝まで行われ、決勝は来年1月20日に兵庫・明石市の生涯学習センターで行われる。なお、対局の棋譜は27日付から、デイリースポーツ社会面で順次掲載する。

 制服に身を包みほほ笑む姿は、どこにでもいる女子高生そのもの。だがひとたび盤の前に座れば、“日本最強”に変身する。室谷さんは「とりあえず1勝できれば…」と控えめに話しつつ、「里見さんとはやってみたい」と同世代のライバルに対抗心を見せた。

 昨年、今年と、高校選手権女子個人戦で2連覇。女子高校将棋界では敵なしの存在だ。小学校3年の時、自宅近くにできた将棋教室で将棋を覚えた。「最初はあまり乗り気じゃなかった」というが、半年後には小学校対抗の団体戦で入賞。勝つ喜びを覚え、将棋にのめり込んでいった。

 室谷さんにとって大きかったのが、2歳年下の妹・由紀さんの存在。「女の子は少なかったんで、妹と一緒だったから続いたと思います」。互いに高め合い、ともにアマチュアで日本トップクラスの存在にまでなった。

 だが、将棋一辺倒の生活ではない。将棋に充てる時間は1日およそ2時間。そのほとんどは通学途上のもので、自宅で盤面に向かうことは少ない。将来もプロにはなるつもりはなく、「大学に行って留学して、英語をマスターしてバリバリ働きたい」と将棋とは別の夢を持っている。

 近年、同世代の女流棋士がプロで大活躍。とりわけ、昨年の今大会を制した里見香奈女流初段は、女流棋士界でもトップレベルの成績を残した。室谷さんの対里見戦は、2戦2敗。一昨年の今大会でも初戦で対戦し、敗れている。「まだ勝ったことないんで、勝ちたいですね」とニッコリ。その笑顔に、台風の目となる雰囲気が漂っている。






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