国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(合志市)の入所者が丹精込めた盆栽の展示即売会が16、17の両日、熊本市の県庁新館ロビーで開かれている。「盆栽会」メンバー20人が育てた約200点が出品され、職員や来庁者が、テーブルに並べられた菊やサボテンを手に取って眺め、気に入ったものを購入していた。
盆栽はリハビリの一環や趣味として、40年ほど前に入所者が始めたという。毎日「どうかい、どうかい」と声をかけながら菊などを育てているという代表の大川龍喜さん(80)は「植物を育てるのは人間を育てるのと同じ。買った後もかわいがってほしい」と話す。
毎日新聞 2008年10月17日 地方版