パソコンとのつきあい方
パソコンの初心者の皆さんからよく質問や相談を受けます。このコーナーでは、そのときのやりとり
をまとめてみました。
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1.パソコンの使用目的は明確に
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2.必要な機能だけ覚える
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3.恥ずかしがらずに聞く
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4.キー入力はローマ字入力で覚える
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5.キーボードは十本の指で入力する
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6.必要な機能について操作をひとつ覚える
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7.ひとつのソフトについて使いこなすまで習熟する
1.パソコンの使用目的は明確に
自分はパソコンを使って何をやりたいのかを明確にしておいてください。パソコンは、
ツールにすぎません。パソコンを使うことは目的ではなく、パソコンを使って何をやるかが
大事です。パソコンの利用目的が曖昧だと、パソコンの何から覚えたらよいのか分かりません、
覚えたこともなかなか身に付きません。
2.必要な機能だけ覚える
パソコンができることは、ワープロ、表計算、インターネット、ゲーム 等々、
非常に多岐にわたっています。パソコン初心者がこれらのことを、ひととおり出来るようになるには
1年以上かかるでしょう。ですから、最初からあれもこれもと手を出すと大変です。初心者なら、
自分の目的に応じて、必要な機能から優先的に覚えることが、長い目でみると効率的です。
たとえば、「報告書をワープロで作成する」ことが目的なら、まずワープロ機能を覚えることを優先に
すべきです。パソコンを覚えるコツは「必要な機能を必要な時に集中して修得すること」です。
3.恥ずかしがらずに聞く
頭の柔軟な若い人たちは、パソコンのような新しい機械でもどんどん覚えていきます。
中高年の管理職の方々は、職場の部下にパソコンのことを教えてもらうのは、「恥」
とか「威厳が保てない」とか考える方がいるようです。新しい機械なので、「知らなくとも
当たり前」くらいの軽い気持ちで、どんどん聞いたほうが、パソコンも早く覚えられますし、
精神衛生上もよいと思います。上司の威厳は、仕事で見せた方が自然です。
一方、同じことを何回も聞く人がいます。教えてもらっても、メモもとらず、忘れたからまた聞く
ということを繰り返す人たちです。こういうことは、教えてくれる人に大変失礼だと思います。
教えもらうのも3回まで。忘れそうならメモをとる。同じことを4回以上質問したら「恥」
と考えて下さい。
4.キー入力はローマ字入力で練習する
キー入力はローマ字入力で覚えることを推奨します。カナ入力と比較した場合のローマ字入力の
優位点を次に説明します。
(1)文字と数字が混在していても、モードの切り替えしなくともすむ。
ひらがな入力の場合は、同じキーに対して、数字と文字が割り当てられているので、どうしても
モードの切り替えが必要になります。(例;「9」と「よ」と「ょ」、「7」と「や」と「ゃ」等)
(2)キーの配列を一種類覚えれば応用範囲が広い。
ローマ字入力では、英文字のキー配列を使います。英文字のキー配列はを覚えれば、ローマ字入力、
英文入力 どちらにも対応できます。パソコンに上達してDOSコマンドを使う場合も、英文字配列
を応用できます。カナ入力を利用している人が英文を入力しようとすると、新たに英文字のキー配列を
覚えなければなりません。
(3)英文タイプライターを経験している人は有利。
ローマ字入力は英文字で入力します。英文字のキー配列は英文タイプライターと同じです。パソコンが
苦手と思っている中高年者の方々にも、学生時代は英文タイプライターを使ったことがある方がたくさん
いると思います。そういう方々は、キー配列はすでに知っていることになります。
(4)使うキーが少ないので覚えやすい。
基本的に26個のキーの配列を覚えればよい。かな入力の場合は51文字のキーの位置を覚えなければ
なりません。
(5)キーのストローク数はカナ入力とほぼ同じ
キーのストローク数がカナ入力の2倍になることが、ローマ字入力の欠点としてよく挙げられます。
例えば、「あいうえお」については、ローマ字入力では「AIUEO」と入力しますので、カナ1文字
について1ストロークですみます。それ以外の文字については、カナ1文字についてストローク数は2回
になります。例えば、「か」と入力するには「KA」と2文字を入力しなければなりませんので、カナ入力
のときの2倍になるわけです。しかし、よく考えてみると、かな入力の場合も、濁音、半濁音、数字が混在
した場合、はモードの切り替えのためのストロークが必要になるので、ストローク数の比較でもローマ字入力
が不利というわけでもありません。
5.キーボードは十本の指で入力する
パソコンの操作は基本的に、キーボードで行います。マウスもありますが、これは、あくまでキーボード
の補助にすぎません。ちょっとしたことをワープロ入力するくらいでしたら、2本指の雨垂れ入力でも十分
だと思いますが、長い目で見たら、十本の指で練習した方が、慣れるに従いメリットが出てきます。
十本の指で入力する長所は次のとおりです。
(1)大量の文章を入力しても疲労しにくい。
2本指で入力する「雨垂れ入力」では、2本の指に負担がかかり疲労しやすくなります。十本指で入力すると、
キーストロークの負担が十本の指に分散されるため(雨垂れ入力よりは)疲労しにくくなります。
(2)文字を入力するスピードが速くなる。
十本指での入力なら、慣れると2本指の雨垂れ入力よりは、ずっと速く文字を入力することができます。
6.必要な機能について操作をひとつ覚える
パソコンでは、ひとつの機能を実行するのに、二つ以上の操作方法があることがよくあります。例えば、
Windows95でファイルを削除する場合を考えると、「DEL」キーで消す、ゴミ箱へドラッグ&ドロップする、
エクスプローラを使って削除する 等々です。初心者で、全ての方法を覚えようとして苦しんでる人を見かけ
たことがあります。とりあえず、覚えやすい方法をひとつ選んで覚えれば、当面の作業には問題ないはずです。
他の方法は、パソコンに慣れて余裕ができてから覚えればよいのです。
7.ひとつのソフトについて使いこなすまで習熟する
なにか、ひとつのソフトについて習熟するといろいろなメリットがあります。Windows95が出てからソフト
の操作性の統一が進んできました。そのため、ひとつのソフトに習熟すれば、他のソフトも似たような操作
になっているので、大体見当がつくようになってきました。例えば、ひとつのワープロソフトに習熟して
いれば、他のワープロソフトも覚えるのが早くなります。
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