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2008/10/19 10:50 KST
銀行海外借入を政府保証、来年6月発生分まで3年間


【ソウル19日聯合】政府は来年6月末までに行われる国内銀行の外貨借り入れ取引について、3年間保証することを決めた。また、ウォン流動性拡充に向け韓国銀行が国債買入れオペを実施し、市場に300億ドルの追加流動性を供給する。政府と与党ハンナラ党が19日、韓昇洙(ハン・スンス)首相、企画財政部の姜万洙(カン・マンス)長官、ハンナラ党の朴ヒ太(パク・ヒテ)代表らが出席するなか、高官党政会議を行い、このように決定した。

党政会議のようす=19日、ソウル(聯合)

 政府と与党は、銀行の新規外為取引について、来年6月30日まで発生する債務に対し3年間、政府保証を行うことで合意した。国会同意を得るまでは銀行の対外債務を韓国産業銀行と韓国輸出入銀行が保証し、国会同意後は政府が直接保証する、2段階措置を取る。保証規模は総額1000億ドルに達すると、政府はみている。

 こうした措置は、米国発金融危機以降、主要国が信用収縮の解消に向け銀行間取引に対する政府保証を実施している国際的な流れに、国内市中銀行などの事情を考慮したものだ。ただ、外貨準備高などさまざまな状況を考慮し、銀行別または全体保証金額に限度を設ける予定だ。

 また政府と与党は、外貨流動性拡充に向け、輸出中小企業と銀行に、輸出入銀行を通じ200億ドルを追加支援し、外為スワップ市場にも100億ドル以上を供給することで合意した。このほか、韓国銀行が市場状況を考慮し、買戻し条件付債券(RP)と国債買入れを実施するなど、ウォン流動性拡充方案も策定した。

 資金難にあえぐ中小企業救済に向けては、中小企業銀行に政府が保有する株式や債券など1兆ウォン(約7610億円)規模の現物を出資することを決めた。これにより、企業銀行には12兆ウォン程度の追加融資余力が生じるものと予想される。

 主要先進国が実施した預金保護限度上方調整と銀行資本拡充については、現時点では適切ではないが、必要な際に検討するとした。