2008年10月18日 (土曜日)

死臭…

「誰にも迷惑かけないで生きる」なんて、有り得ない妄想なのだ。

繋がり・関わり合いの中に存在してるんだから、
むしろ
「迷惑かけてばかりの自分、お世話になってばかりの自分だったなぁ」
という一点に気付かないとダメだ。卑下ではなく事実として…。

例えば
人は生命活動を終えると(つまり亡くなると)、その亡骸は一気に腐敗へと向かう。

死臭…

その「臭い」ひとつを考えてみても、亡くなってしまった後のことまで、自分でどうにかなるものではない。残された「誰か」に、自分の「亡骸の始末」をお任せしていかなきゃならない。

僕が幼い頃、祖母が亡くなった。その遠い記憶の中に、祖母の遺体が安置された座敷内に漂っていた「ものすごい臭い」がある。
今は、ドライアイスやら葬儀社さんの技術で、なるべくその「臭い」は最低限まで抑えられているように感じる。

しかし、
今日の自宅での葬儀は……。

私より先に亡くなった方を「美化」して、「命を学ばせていただく」のではない。
私たちは
いつか、必ず、もれなく死ぬ。
そして
場合によっては
ものすごい死臭を漂わせるかもしれない。

今生きている、その裏側にはそういった「可能性」までもが含まれている。

だから、
ありがとうございました。今日の葬儀は大切な学びになりました。

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2008年10月17日 (金曜日)

みんな独り

今夜は、自宅で亡くなった状態で見つかった方のお通夜だった。
警察の検死では死後4日くらい経過してるとのこと。

同居してたバアちゃんが数年に亡くなってからは独り暮らし。近所付き合いもあまりなかったらしく、僕も実はあまり知らない方だった。


身内だけで、自宅でひっそりとお通夜が営まれることになったので、
緊張しながら僕はご自宅に向かった。
そのお宅はウチのお寺から近いので、歩いて向かった。


自宅の玄関に入った瞬間から、突然の衝撃的な事実に、集まった兄弟や親戚の皆さん驚きや悲しみがものすごく伝わってきた。

独りぼっちで誰にも知られず亡くなっていたんだな…

ご法話をしながら、なぜか涙が込み上げて仕方なかった。

お通夜が終わり、お寺までの道を歩いて帰った。

夜空を見上げながら

みんな独りなんだ…、

そんな当たり前のことが
垂直になって迫ってきた。

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2008年10月14日 (火曜日)

今度は、女座頭市

  昨日の夜、なんかさびしぃぃ~~くなって、近所の本屋に立ち読みに出掛けた。そして、ある本を見つけてしまった。

それは、もうすぐ公開になる、綾瀬はるか主演の映画『ICHI』のノベライズ本と公式本が発売されていたのでアリマス!

  

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いやぁぁ、ただでさえ「時代劇好き」の僕にとって、綾瀬はるかの「座頭市」だなんてっ!!

待ってました!ですよ、ホントに!

でも、映画公開になる10月25日は、報恩講シーズンのまっただ中で、11月3日のウチの報恩講が終わるまでは、見に行けないなぁ・・・・

と、思いながら、今日、夕食後から、『ICHI』のノベライズ本を読み始め、さっき読み終わった・・・・。

HPなどの情報で、キャスティングも分かっているから、その役の役者サンの顔を浮かべながら、「文字」の世界に没頭してしまった。

読み終わって、素直に「面白い!」と思える。

「女版の座頭市」だなんて、いったいどんなストーリーなのか、前からものすごく興味があったので、映画を見る前にストーリーが分かっちゃったけど、

やっぱり、綾瀬はるかがどんなふうに演じているのか、「殺陣(たて)」の評判もいいようだし、これらの「セリフ」をどんな風に言ってるのかなぁ・・・とか、益々見たくなってしまった。報恩講が終了したら、必ず見に行くと思います。

今まで「干物女」だったり「サイボーグ」だったりした彼女が、この時代劇としての「たたずまい」というか「雰囲気」どう見せてくれているのか。。

早くみたいぞ~~

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2008年10月13日 (月曜日)

13人と1匹

昨日は、
(最後に札幌兄貴一家が合流し)
一夜限りのKONO家全員集合となった。


13人と1匹…。


久しぶりに会った兄弟四人で、両親に金婚式お祝いの「寄せ書き」。
内緒で用意したプレゼントや花束。

こういう「宴(うたげ)」がスムーズに企画され実現するのは「兄嫁」たちの連携プレーだなぁ。(男四人兄弟だけではムリ!)


身内だけのこういうイベントには本当に慣れてなくて、しかもふだん両親と同居してる自分は終始照れくさいような、なんとも言えない気分だったッス。

でも、甥っ子の吹奏楽定演のDVDをワイワイ言いながら見たり、写真屋さんをよんで本堂で記念撮影をしたり。いつもは広いウチの中が、ぎゅうぎゅうの人口密度だった。

色気づき始めた中3の甥っ子に、PPFMのジャンパーやシャツやストールを気前よく!プレゼントしたり、甥っ子姪っ子たちにおこづかいをあげたりして「おじさん」ぶりをアピール。
料理クリエイターとして忙しい兄嫁さんとも会うのは10年ぶりで、料理の創作に関する裏話や近況も聞けた。

そんな
たった一夜限りの時間の中に
ウチの家族の今日までのドラマが凝縮されていた。

今日、
朝早くからお参りやら、法事やら、福祉施設訪問の日でお話に行ったりして、
夕方に帰宅。
みぃ〜んな帰ってしまったあとだった…。

昨日、「13人と1匹」で盛り上がった部屋を片付けたり、掃除したり。
頭の中で、昨夜のミンナの声や表情がぐるぐる回った。
廊下にモップをかけたら、「犬の毛」がフワフワまとわりついてきた。その毛を指で摘まみ、まじまじと眺めた。

ものすごく静かだ。

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2008年10月11日 (土曜日)

KONO一家集結。

実は、今晩から、
ウチの家族が、あちこちから集合します。
兄貴3人と、その嫁さん、子供たちが集結。
そして、
両親の「金婚」のお祝いをするのです。
 
去年の9月にも、ワタシの「新住職就任」のお祝いに集まったんですが、当時、2番目の兄貴夫妻がNYに住んでいて来れなかったので、
実は、
「KONO一家」の現時点での「フルメンバー」が全員集合するのは、
今回が初めての事なのです。
  
  
夕方、2番目の兄貴夫妻が東京から、まず到着。
その後、京都の1番上の兄貴一家も到着。
  
(札幌の3番目の兄貴一家は、明日来ます)
  
 
東京の兄貴たちは、ゴールデン(犬)[名前・アロー君 1歳半]を連れてきた。
実は、ウチは昔から、ペットは「金魚」と「亀」以外は飼ったことのない家庭なので、
ウチの中に、ワンちゃんがいるってのも初めてのこと。
 
  
 
そう言うわけで、
10月は、ウチも外も忙しいですが、  
今夜は、甥っ子姪っ子とアロー君に振り回されながら、ワインと芋焼酎を飲んで、したたか酔っています。。。。
  
  
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2008年10月10日 (金曜日)

若作りでまるまる太った40前。

◎数日前、買い物に出掛けた。レジで精算を済ませた直後に、その店員さんから

「お坊さんですよねぇhappy01

とニコヤカに話しかけられた。そのときは、「坊さんスタイル(袈裟)」ではなく、私服でサングラス状態!だったので、お坊さんですよね?っと不意を突かれた感じになり、

「ハイ、そ、そうですけど、どこかでお会いしました??」

そうすると、

「○○家のお葬式で。ずいぶん若いお坊さんだなぁ・・・って見てたんです。」

と。 なんか無性に恥ずかしくなり、

「いえいえ、若くありません。必死に若作りをしていま~~すsweat01paper

と照れ笑いしながら、店を出た・・・・。

若く見られるって、果たしてどうなの?もうすぐ来年40歳・・・。  

  

 

◎昨日、近隣寺院の「報恩講」で一緒になったお坊さんに

「ウチの檀家さんが、葬儀でアナタを見たらしいよ。まるまると太った坊さんだったと言ってたよ!」

と言われた・・・・。僕は、ヤセてはいない。はい、決してヤセていません。断じてヤセていません!!でも「まるまると太った・・・」という表現に納得いかない・・・coldsweats01 

「え??それって俺ですか?他のお寺さんと間違えてないっすか?(笑)」

と反論。すると

「その人が言うには、汗を拭き拭き一生懸命お経をあげてたってさ!!」

汗を拭き拭き???あ、そりゃ俺だ。間違いない(苦笑)なんだかその「言葉」で「カラダ」が尚一層重くなったように感じられた。

そっか、「まるまると太っ」ているんだ、俺。そりゃそうだよなぁ・・・・(´・ω・`)ショボーン もうすぐ来年40歳・・・。

  

  

他人の目に映る「自分」。

気にしたってしかたがない。

気にしたってキリがない。

わかっちゃいるけど、

 

なぁ。

  

  

例えば、道ばたで「何か」に躓いて転んでしまったとしよう。思い切り足首をひねって「痛い」はずなのに、その「痛み」よりも先に「(転んで)恥ずかしい!」と感じてしまう。そして、後からジンジン痛くなってくる・・・。 いつのまにか染み着いてしまった「何よりも他人の目を気にする」という感覚。

なんでだろう、

なぁ。

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10月の日々の中で

近隣寺院の「報恩講」という法要が続いています。

今月いっぱいは、お付き合いをしている近隣の寺院の「報恩講」にお参りしながら、通常のお寺のお参りや法事、学習会、そして、来月11月1日〜3日までのウチのお寺の「報恩20081010121054_5講」の準備などに明け暮れます。

で、最近は、お檀家さんに「報恩講」をご案内する『寺報』をパソコンで作成しておりました。「Word」を使って夜中に文書を作るのに没頭する事は結構好きかもしれません・・・。

またこれを檀家さんの数を印刷して、封筒詰めして、発送するまで、夜中の作業が続きます。今月は昼は、近隣の報恩講に行ったり、お参りがあるので、夜中の作業が増えます。

こういう作業をしながら、ほんと、「1年って早いなぁ・・・」と思うのです。そして、新米住職として、色んなことを考えます。

最近、嬉しいことがありました。

先月のお彼岸にお参りに来た檀家さんの中から声があがり、お寺の「パークゴルフ大会」が企画されたのです。あっという間に日程が決まり、参加者も口コミで集まりました。僕がタッチしなくても、こんなに行事がスムーズに実現されることが嬉しかった。

お寺は何をすべきところ?

お寺は仏教にであい、教えを学ぶところ!!

が答えでしょう。

確かに、「願い」とか「テーマ」もなしに、ただお寺という「空間(スペース)」を提供するだけで終わってしまうなら、これほどサビシイことはありません。以前にも数回「お寺DEコンサート」というイベントを企画した際に、ある人から皮肉を言われたことがありますけど・・・でも、そのコンサートに来てくれた事がキッカケになり、お寺にお参りくださるようになった方もいます。

だから、今回も、自然発生的に声があがって実現するそのイベントによって、お寺に集う「朋(とも)」がまた生まれていくキッカケになるならば、その点と点は線になって「お寺そのもの願い」に繋がるはずだと思ったりします。

あと、「フラダンス教室」も去年からやっているんです。僕は、参加していないんだけど、たまにお寺のホールでやっているレッスンをのぞいてみると、みんな「艶やかな」衣装に身を包み、南国チックな音楽にのって、ゆらゆら踊っているのです。(ちょっとその姿がコワイ時もある・・・・(笑)) そして、そのレッスンに参加して仲良くなった皆さんが、また報恩講などの行事で結束して活躍してくださってます。

  

他になんかできないかなぁ・・・

ネットで兄貴の嫁さんが、タレントのベッキーと記者会見をしていたのを見た。

http://topics.blog.suntory.co.jp/001170.html

http://topics.blog.suntory.co.jp/001164.html

http://www.tvlife.jp/news/ph_080919_04_001.php

また来月の大きなイベントに抜擢されたみたいだけど、

例えば、”身内コネ”で兄嫁サマに頼み込んで、完全マスコミ関係者シャットアウトで、

「お寺でフランス料理とワインを楽しむ夕べ  〜〜住職BOSANソングライターKONOのライブコンサート付き〜〜」・・・・・

・・・・・それは、ムリやろうなぁ。。。coldsweats01

  

  

  

さて、時間だ!

また午後2時からの法事に行ってきますdashdashdash

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