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振り込め詐欺と思われる電話がかかってきた。「お母さん、○○だけど」と、息子の名前をかたったオレオレ型の手口だ。電話に出た妻は、出だしの言葉を聞いて切ったという。その理由は後ほどに 振り込め詐欺が後を絶たない。今年１月から８月までの被害額は約２１４億円で、まるで一大産業である。それが年々成長しているから始末が悪い。県内の被害も１億円を超している フィリピン国籍の男から２００種類に分類された大量の名簿が詐欺グループに渡っていたようだ。「リタイア層」「化粧品購入者」などと区分けし標的を絞っていたと考えるとゾッとする 今月は撲滅月間。先日の年金支給日には、県内をはじめ全国の現金自動預払機（ＡＴＭ）に警官を配置し集中警戒をした。それでも被害ゼロは達成できなかったという。自分は被害者にならないと思っていても、理性を失わせる麻薬のような恐ろしさがあることを認識しなければなるまい 先の電話を切った理由は、息子は母親を「お母さん」という言い方をしないからだ。家族でも合言葉が必要なのかもしれない。まずは自衛の一策に。
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