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ひき逃げ容疑で中3女子逮捕 男性180m引きずり放置

2008年10月18日23時43分

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 大阪市淀川区で18日未明、飲食店従業員の男性がひき逃げの軽乗用車に約180メートルひきずられて重傷を負った事件で、大阪府警は同日夜、無免許運転でひき逃げしたとして、同府豊中市の中学3年の女子生徒(14)を自動車運転過失致傷と道路交通法違反の疑いで逮捕した。女子生徒は「車に興味があって乗ってみたくなり、友達3人とあてもなくドライブしていた。無免許で人をひき、怖くなって逃げた」と供述しているという。

 府警は現場の状況から、女子生徒には「ひいた人がこのまま死んでも構わない」とする未必の故意があった可能性があるとみており、殺人未遂容疑にあたるかどうかについても捜査する。

 淀川署によると、女子生徒は18日午前2時55分ごろ、大阪市淀川区新北野1丁目の国道176号の交差点付近で、軽乗用車を無免許運転。自転車に乗っていた村中文夫さん(58)=豊中市服部本町1丁目=をはねたうえ、車体底部に巻き込んだまま約180メートル引きずり、救護せずに逃げた疑いが持たれている。

 車には、他に遊び仲間の中学2〜3年の男子生徒3人=いずれも豊中市=が同乗していたが、事故後に全員が現場から立ち去っていたという。

 車は同市淀川区十三(じゅうそう)東2丁目の市道で、村中さんを車体底部に巻き込んだままの状態で見つかった。車の左前部が激しく損傷し、ウインカーなどの破片が事故現場とみられる位置の左前方に散乱していたことから、同署は車が北から来て東へ左折しようとした際に村中さんをはねたとみている。現場にブレーキ痕はほとんどなかったという。

 淀川署がナンバープレートなどから車の所有者を特定したところ、この所有者の娘の女子生徒と事故後に連絡が取れなくなっていた。午後になって自宅にいるのを見つけて事情を聴いたところ、「自宅から車の鍵を持ち出してドライブに出た」と話したという。

 同署によると、村中さんの容体は安定しており、命に別条はないという。

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