先日書いた「民法改正に対する実務界の反応」の記事ですが、事情により本日より公開停止の措置を執らせて頂きました。
黒猫としては、別に間違ったことを書いたつもりはないのですが、民法改正に対する弁護士会としてのスタンスのあり方は、本来は法制委員会の中で生々堂々と議論すべきであったところ、一委員の意見に対し、このブログを使ってその委員が反論できないような形で叩くのはフェアなやり方ではないというご指摘があったので、その指摘を容れることとしたものです。
実のところをいうと、黒猫はこのブログについて、単なる一個人が勝手に思いついたことを書き綴っているだけのものという認識しかなく、アクセス数が増えたところで黒猫には一銭も入らないし、読むのも嫌になるような誹謗中傷めいたコメントが増えるだけでかえって迷惑だくらいにしか思っていませんでした。
しかし、そんな個人ブログも3年以上も続けていると、弁護士会館で行われたシンポジウムの内容に対する批評を書き込むことが「アンフェア」だと言われるほどの効力を発揮するようになってしまっていたのですね。
我ながら、「黒猫よ、お前はいつからそんなに偉くなってしまったんだい?」と言いたくなるくらい、まるで他人事のような感じがしてしまいます。
前回の記事で名指ししてしまった委員の先生には、この場を借りてお詫びしたいと思いますが、黒猫も民法改正のあり方について正々堂々と議論する気がないわけではなく、むしろ次回は双方の言い分を明らかにした上できっちり議論したいと思いますので、変な気を起こさず、次回の委員会には是非出席して頂きたいところです。
そして、このブログの記事については「お前も法制委員会の副委員長にまでなっているのなら、少しは態度を慎めよ」などと言われても仕方のないところではあるのですが、黒猫としては、例え将来どんな地位に就こうが、このブログでは自分が考えていることを正直に書く、という姿勢を改めるつもりはありません。
芸能人でも有名人でもない単なる一弁護士個人のブログが、何やら著者本人もその効力を正しく認識していないほどの「メディア」に成長してしまったのも、おそらくはその歯に衣着せぬ物言いが一定の評判を得たからでしょうし、批判をおそれて無難なことしか書かないようになってしまったら、おそらくこのブログの存在価値は失われるでしょうし、そんなことしか書けないのであれば、何より記事を書いている黒猫自身がつまらないです。
なので、今回の指摘を受けて、今後法制委員会の一委員の意見を名指しで批判するようなことはしないこととしますが、日弁連や東弁で黒猫以上の要職に就いている先生方については、この限りではありません。
ところで、本来このブログは、黒猫個人が日々思いついたことを適当に書き留めておくものとして作ったものであり、別に「弁護士のブログ」とか、「法科大学院批判をするためのブログ」として作ったものではありません。
ただ、本業が弁護士であるせいか、どうしても記事の内容は法律関係の話に偏る傾向にあり、いつの間にか読者層には「弁護士のブログ」という評判が定着してしまったようです。
なので、黒猫自身としては、『しょこたん☆ぶろぐ』の本がきっかけて読んでみて一気にファンになってしまった『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズについて、そのパロディ話を思いついたからブログに載せちゃおうと考えたところで何も不自然な話ではないのですが、「黒猫のつぶやき」は法律の話をするブログだと誤解している読者層からは、あの私小説を読んで「黒猫は精神異常者になった」などと誤解されてしまったようで、そのような事態は、全く黒猫としては不本意であるというほかありません。
よって、このような事態に陥らないよう、今後このブログでは、最低でも2ヶ月に1回くらい、漫画やアニメ関係の話題もとりあげることにしたいと思います。定期的にそういう話題を取り上げていれば、今後何を書いたところで少なくとも精神異常者だと思われることはないでしょう。
ただ、その代わり黒猫が「変人」とか「秋葉系弁護士」とか言われるようになるかも知れないけど、黒猫にとって「変人」は誉め言葉であり、「秋葉系」というのも、黒猫にそういう気質が少なからずあることは否定できないので、まあ言われても仕方ないでしょう。
やっと本題。そんなわけで、今回取り上げる作品は、タイトルにもあるとおり、大和田秀樹著『ムダヅモ無き改革 THE LEGEND OF KOIZUMI』という漫画です。
この作品は、サブタイトルからも分かるとおり、小泉元総理が主人公になっている漫画で、麻雀漫画としては類を見ないほどの売れ行きを記録したとテレビで報じられていたので、黒猫も読んでみました。
1 主な登場人物
・小泉ジュンイチロー 日本国総理大臣ないし前総理大臣(そうやら、作品は小泉総理の時代ないし安倍総理の時代に描かれたもののようです)。祖父の小泉マタジローから麻雀を教わり、麻雀に関しては達人級の腕前と強運を誇る。
そして、外交の場面では、世界各国首脳と熾烈な麻雀勝負を繰り広げ、今のところ常勝無敗を誇る。必殺技は国士無双十三面(ライジング・サン)。
・杉村タイゾー 衆議院議員にして、言わずと知れた小泉チルドレンの1人。衆議院議員にまぐれで当選する前は、ニートで麻雀をやりまくっていたという設定になっているが、さすがに世界各国首脳の豪運には勝てず、人質にされたりと情けない役回りが多い。
・ゆかりタン 総理秘書官のような役割を務める、きつい感じの美人女性議員。モデルはたぶん佐藤ゆかり議員でしょうね・・・。
・麻生タロー外務大臣 第3話から登場。どこで麻雀を学んだのかは不明だが、麻雀は達人級の腕前らしく、なぜか名狙撃手でもある。
・安倍シンゾー 第90代日本国総理大臣。第5話で、日露首脳会談(麻雀勝負)にあたり、小泉コータロー君に影武者役を頼むが、プーチンに見破られ、その責任を取って自刃してしまう(ただし、何とか一命は取り留めた)。
・ジョージ・W・ブッシュ アメリカ合衆国大統領。以前、テキサスで放蕩時代を送っていたときにはギャンブルで生活しており、麻雀は達人級という設定だが、小泉ジュンイチローにはどうしても勝てず、色々と卑怯な手を画策する。
・ジョージ・H・W・ブッシュ ブッシュ大統領の父親(言うまでもなく、大統領経験者)で、通称パパ・ブッシュ。第2話で小泉と勝負。やたら威厳のある人物に描かれている。
・金将軍 北朝鮮国家主席。第3話と第4話に登場。小泉との麻雀勝負で、部下に小泉を銃撃させたり、麻雀勝負に負けるとテポドンを発射したりする。
・ウラジーミル・プーチン ロシア大統領。元KGB長官で、麻雀の腕と身体の切れは尋常ではない。
2 ストーリー
詳細な解説は省きますが、基本的に麻雀のルールを知らなくても理解できる内容になっています(黒猫も、麻雀のルールは全く分かりませんが、それなりに面白かったです)。たかが麻雀勝負の話を、よくもここまで大袈裟に書けるなという感じがします。
ただ、この漫画は明らかに、小泉元総理のファンでないと描けないですね。野党代表代行の菅ナヲト(民主党の菅さんがモデル)が、やたら情けないキャラクターに描かれているので、自民党寄りの漫画と評されても仕方ないでしょう。
黒猫は、基本的にアンチ自民党の立場であり、小泉元総理については「でたらめな司法制度改革を押し通して、今日の司法界を滅茶苦茶にした張本人」だと思っているので、この作品についても「小泉を美化しすぎ」という評価にならざるを得ないですね。
このシリーズは、「月刊近代麻雀オリジナル」という雑誌で連載が続いているようなので、そのうち第2巻も出るでしょうが、今頃は総理大臣になった麻生タローと小沢イチローの麻雀勝負なんて話が描かれているのかもしれません。
その場合、小泉ジュンイチローが主人公であるという関係上、小泉の活躍で自民党が勝つという話にせざるを得ないでしょうが、次の総選挙でもし民主党が勝ったときは、この作品はどうなるのでしょうか・・・?
3 素朴な疑問
小泉ジュンイチローの必殺技として、ツモるときに恐るべき握力で牌の表面を削り取って白の牌を作ってしまうという「轟盲牌」という技が出てきます。そして第7話では、イカサマや轟盲牌が使えないように、劣化ウランで作られた麻雀牌が使われるのですが、それでも小泉は(命がけで)轟盲牌を連発しています。
麻雀のルールはよく知りませんが、麻雀の勝負で牌の表面を削り取るって反則にならないの? そうでないと、この物語成立しないんですけど・・・。
黒猫としては、別に間違ったことを書いたつもりはないのですが、民法改正に対する弁護士会としてのスタンスのあり方は、本来は法制委員会の中で生々堂々と議論すべきであったところ、一委員の意見に対し、このブログを使ってその委員が反論できないような形で叩くのはフェアなやり方ではないというご指摘があったので、その指摘を容れることとしたものです。
実のところをいうと、黒猫はこのブログについて、単なる一個人が勝手に思いついたことを書き綴っているだけのものという認識しかなく、アクセス数が増えたところで黒猫には一銭も入らないし、読むのも嫌になるような誹謗中傷めいたコメントが増えるだけでかえって迷惑だくらいにしか思っていませんでした。
しかし、そんな個人ブログも3年以上も続けていると、弁護士会館で行われたシンポジウムの内容に対する批評を書き込むことが「アンフェア」だと言われるほどの効力を発揮するようになってしまっていたのですね。
我ながら、「黒猫よ、お前はいつからそんなに偉くなってしまったんだい?」と言いたくなるくらい、まるで他人事のような感じがしてしまいます。
前回の記事で名指ししてしまった委員の先生には、この場を借りてお詫びしたいと思いますが、黒猫も民法改正のあり方について正々堂々と議論する気がないわけではなく、むしろ次回は双方の言い分を明らかにした上できっちり議論したいと思いますので、変な気を起こさず、次回の委員会には是非出席して頂きたいところです。
そして、このブログの記事については「お前も法制委員会の副委員長にまでなっているのなら、少しは態度を慎めよ」などと言われても仕方のないところではあるのですが、黒猫としては、例え将来どんな地位に就こうが、このブログでは自分が考えていることを正直に書く、という姿勢を改めるつもりはありません。
芸能人でも有名人でもない単なる一弁護士個人のブログが、何やら著者本人もその効力を正しく認識していないほどの「メディア」に成長してしまったのも、おそらくはその歯に衣着せぬ物言いが一定の評判を得たからでしょうし、批判をおそれて無難なことしか書かないようになってしまったら、おそらくこのブログの存在価値は失われるでしょうし、そんなことしか書けないのであれば、何より記事を書いている黒猫自身がつまらないです。
なので、今回の指摘を受けて、今後法制委員会の一委員の意見を名指しで批判するようなことはしないこととしますが、日弁連や東弁で黒猫以上の要職に就いている先生方については、この限りではありません。
ところで、本来このブログは、黒猫個人が日々思いついたことを適当に書き留めておくものとして作ったものであり、別に「弁護士のブログ」とか、「法科大学院批判をするためのブログ」として作ったものではありません。
ただ、本業が弁護士であるせいか、どうしても記事の内容は法律関係の話に偏る傾向にあり、いつの間にか読者層には「弁護士のブログ」という評判が定着してしまったようです。
なので、黒猫自身としては、『しょこたん☆ぶろぐ』の本がきっかけて読んでみて一気にファンになってしまった『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズについて、そのパロディ話を思いついたからブログに載せちゃおうと考えたところで何も不自然な話ではないのですが、「黒猫のつぶやき」は法律の話をするブログだと誤解している読者層からは、あの私小説を読んで「黒猫は精神異常者になった」などと誤解されてしまったようで、そのような事態は、全く黒猫としては不本意であるというほかありません。
よって、このような事態に陥らないよう、今後このブログでは、最低でも2ヶ月に1回くらい、漫画やアニメ関係の話題もとりあげることにしたいと思います。定期的にそういう話題を取り上げていれば、今後何を書いたところで少なくとも精神異常者だと思われることはないでしょう。
ただ、その代わり黒猫が「変人」とか「秋葉系弁護士」とか言われるようになるかも知れないけど、黒猫にとって「変人」は誉め言葉であり、「秋葉系」というのも、黒猫にそういう気質が少なからずあることは否定できないので、まあ言われても仕方ないでしょう。
やっと本題。そんなわけで、今回取り上げる作品は、タイトルにもあるとおり、大和田秀樹著『ムダヅモ無き改革 THE LEGEND OF KOIZUMI』という漫画です。
この作品は、サブタイトルからも分かるとおり、小泉元総理が主人公になっている漫画で、麻雀漫画としては類を見ないほどの売れ行きを記録したとテレビで報じられていたので、黒猫も読んでみました。
1 主な登場人物
・小泉ジュンイチロー 日本国総理大臣ないし前総理大臣(そうやら、作品は小泉総理の時代ないし安倍総理の時代に描かれたもののようです)。祖父の小泉マタジローから麻雀を教わり、麻雀に関しては達人級の腕前と強運を誇る。
そして、外交の場面では、世界各国首脳と熾烈な麻雀勝負を繰り広げ、今のところ常勝無敗を誇る。必殺技は国士無双十三面(ライジング・サン)。
・杉村タイゾー 衆議院議員にして、言わずと知れた小泉チルドレンの1人。衆議院議員にまぐれで当選する前は、ニートで麻雀をやりまくっていたという設定になっているが、さすがに世界各国首脳の豪運には勝てず、人質にされたりと情けない役回りが多い。
・ゆかりタン 総理秘書官のような役割を務める、きつい感じの美人女性議員。モデルはたぶん佐藤ゆかり議員でしょうね・・・。
・麻生タロー外務大臣 第3話から登場。どこで麻雀を学んだのかは不明だが、麻雀は達人級の腕前らしく、なぜか名狙撃手でもある。
・安倍シンゾー 第90代日本国総理大臣。第5話で、日露首脳会談(麻雀勝負)にあたり、小泉コータロー君に影武者役を頼むが、プーチンに見破られ、その責任を取って自刃してしまう(ただし、何とか一命は取り留めた)。
・ジョージ・W・ブッシュ アメリカ合衆国大統領。以前、テキサスで放蕩時代を送っていたときにはギャンブルで生活しており、麻雀は達人級という設定だが、小泉ジュンイチローにはどうしても勝てず、色々と卑怯な手を画策する。
・ジョージ・H・W・ブッシュ ブッシュ大統領の父親(言うまでもなく、大統領経験者)で、通称パパ・ブッシュ。第2話で小泉と勝負。やたら威厳のある人物に描かれている。
・金将軍 北朝鮮国家主席。第3話と第4話に登場。小泉との麻雀勝負で、部下に小泉を銃撃させたり、麻雀勝負に負けるとテポドンを発射したりする。
・ウラジーミル・プーチン ロシア大統領。元KGB長官で、麻雀の腕と身体の切れは尋常ではない。
2 ストーリー
詳細な解説は省きますが、基本的に麻雀のルールを知らなくても理解できる内容になっています(黒猫も、麻雀のルールは全く分かりませんが、それなりに面白かったです)。たかが麻雀勝負の話を、よくもここまで大袈裟に書けるなという感じがします。
ただ、この漫画は明らかに、小泉元総理のファンでないと描けないですね。野党代表代行の菅ナヲト(民主党の菅さんがモデル)が、やたら情けないキャラクターに描かれているので、自民党寄りの漫画と評されても仕方ないでしょう。
黒猫は、基本的にアンチ自民党の立場であり、小泉元総理については「でたらめな司法制度改革を押し通して、今日の司法界を滅茶苦茶にした張本人」だと思っているので、この作品についても「小泉を美化しすぎ」という評価にならざるを得ないですね。
このシリーズは、「月刊近代麻雀オリジナル」という雑誌で連載が続いているようなので、そのうち第2巻も出るでしょうが、今頃は総理大臣になった麻生タローと小沢イチローの麻雀勝負なんて話が描かれているのかもしれません。
その場合、小泉ジュンイチローが主人公であるという関係上、小泉の活躍で自民党が勝つという話にせざるを得ないでしょうが、次の総選挙でもし民主党が勝ったときは、この作品はどうなるのでしょうか・・・?
3 素朴な疑問
小泉ジュンイチローの必殺技として、ツモるときに恐るべき握力で牌の表面を削り取って白の牌を作ってしまうという「轟盲牌」という技が出てきます。そして第7話では、イカサマや轟盲牌が使えないように、劣化ウランで作られた麻雀牌が使われるのですが、それでも小泉は(命がけで)轟盲牌を連発しています。
麻雀のルールはよく知りませんが、麻雀の勝負で牌の表面を削り取るって反則にならないの? そうでないと、この物語成立しないんですけど・・・。
っていうか、めっっちゃおもろい漫画やん(笑)
麻生さんが狙撃が得意なのは、ゴルゴ13を全巻持ってるからでしょうね。
他の面子にバレなければありでしょう。
ただし、バレたら満貫払い(親なら4000オール、子なら親に4000・子2人に2000)とかじゃないでしょうか。
場に出てる白牌の数をキチンと数えていればバレるとは思いますが、そこはフィクションということで。
黒猫先生もご一読をお勧めします。
勉強の息抜きに読んでみます