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   □ 業務内容
 下水道施設を常に良好な状態で維持管理し、汚水の処理雨水の処理、公共用水域の保全を図ることが、下水道事業に携わる人々の使命であります。 
 当組合は、東京都区部における下水道の建設が華やかになった昭和40年代、下水道の維持管理の重要性をいち早く認識した人々によって、この任に当たるために設立されました。
 以来30年間365日24時間、気を抜くことなくその任に努めてまいりました。発注者である下水道局をはじめ、最終的なお客様である下水道利用者の多くの方々から、高く評価されています。

常務理事 宇佐美 武敏
 しかし、これらの方々から時としてお叱りを受けたり、反感を頂くことがあります。当組合はそのようなことを常に改善し、時代の要請に機敏に対応すべく、ISO 9000f の認証を取得したり、組合独自の資格制度(オペレータ ライセンス)を設けるなど、日夜努力しております。
 来るべきTC224の適用にもいち早く対応できるよう、組織運営を再検討しております。今後とも皆様のご指導とご協力を頂ますよお願いいたします。

 一般に、下水道管施設は道路の下に埋設されているため、管内が正常に機能しているか否かは直接見ることはできません。例えば、道路上を重量車両が往来したり、各種の工事が行われて管が破損したり、各ご家庭等からの排水に油や割り箸、カット綿、野菜くず等の流してはいけないものが堆積するなどして下水の流れが阻害されます。
 これらを正常にするために次のような作業をしています。

 (1)下水道管の高圧洗浄 
 下水道管には、流れてきた土砂やゴミ、油などが自然にたまります。放置しておくと、下水の流れを妨げたり、悪臭を発生させたり、大雨時には下水を溢れさせる恐れがあります。また、合流式の欠点でもありますが、雨天時に管に付着した油やゴミが川や海に流れ出てそれを汚しており、
これらを清掃します。


 更に深い伏越人孔の清掃は通常の清掃方法では困難です。下水を流したまま確実に安全かつ効率的に清掃を行うために、新たな工法と機械(TM式水中スクラッチャ−工法)を東京都下水道局と協同で開発し、活用しています。なお、現在稼働中の機械は、2号機(深さ9m迄)・3号機(深さ15m迄)は特許取得済で、4号機(深さ25m迄)については特許申請中です。現在、この3台が稼働中です。

     
スクラッチャー4号機(深さ25m迄) スクラッチャー3号機(深さ15m迄)
 

 (2)人孔(マンホール)や桝(公共ます)の蓋(フタ)の取り替え
 経年使用等によるガタツキや破損のために取り替える

 
 

 (3)簡易な道路陥没処理
 (4)消毒、防虫駆除(腐敗物の堆積等による)
 (5)緊急を要する現場確認作業
 (6)管路施設の異常確認
 (7)待機、「待機班」、「待機班外」、「特別待機班」の3編成、24時間体制で緊急故障作業にのぞんでいる。

道路陥没処理

                      
 (8)安全作業補助器具の開発
 下水道メンテナンス協同組合では、維持管理業務で人孔内の安全作業を実施する事を目的に「人孔内安全作業補助器具」を開発しました。
 本器具は、組合内部から開発の必要性が提起され、安全委員会、技術開発委員会等が協力して現場実験、実演を重ねて完成しました。
 現在、人孔内作業を実施している組合員が安全作業の為、活用しています。 なお本器具は特許申請中です。
※説明図は転落防止と人孔内の被災者を吊り上げる2つのパターンを表示しています。

 道路の下に埋設されている下水道管施設は道路上を重量車両が往来したり、各種の工事が行われるなどして管が破損したり、降雨等により地盤の空洞化や陥没がおこり下水道管施設に多大な影響を与える。 これらの被害などを正常に機能させるために次のような工事をしています。

  (1)下水道管{陶管(陶器で作った管)及び内径400mm以下の鉄筋コンクリート管、塩化ビニール管の本管で補修 延長が10m以下の布設替え及び内面被覆部分補修

 (2)取付管の布設替え


 


施工前

 


施工後

 (3)人孔上部(枠)の取替え
 (4)汚水ます(小型ますを含む)の設置替え
 
(5)陥没調査、空洞調査
 (6)その他

 下水道管きょの老朽化が進行する中、施設が破損してから対応する発生対応型から、計画的に点検・補修を行う予防保全型に移行することで、施設の安全性向上や長寿命化を図ることが必要不可欠です。
 当組合は、その前提となるテレビカメラ調査を受注しています。従来のアナログ型カメラに比べデータ処理が効率的なデジタル型カメラを共同開発し、管きょの老朽度評価に活用しています。

 
     

 東京都区部の合流下水道地域では、管きょの分水人孔から潮の影響を受ける川や海に直接放流している箇所が52箇所あります。これらの箇所には、大雨や高潮時の水位上昇による管きょへの逆流を防止するため「高潮防潮扉」があります。
 当組合はこの扉の点検保守作業を受注すると同時に、いざという時に出動しその操作を行っています。

 
 下水道局長と下水道メンテナンス協同組合理事長との間で、「災害時における下水道管路施設の応急復旧業務に関する協定」を結んでいます。
 この協定は、
東京都地域防災計画に基づき、災害時における民間協力の一環として下水道局の管路施設のうち、下水道管等、人孔、ます(道路雨水ますを除く。)及び取付管(道路雨水ます取付管を除く。)に対する災害時の応急復旧業務に関して定めるものであります。
 今日、危機管理が注目される中、災害による下水道などの復旧業務にかんして下水道局のみでは十分な対応ができない場合、下水道メンテナンス協同組合が出動協力します。
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