収賄:李大統領ファンクラブの会長を逮捕
刑事事件のもみ消し依頼され、3300万円受け取る
仁川地検富川支部は16日、マルチ商法会社から刑事事件のもみ消しを図るよう依頼を受け、約4億4000万ウォン(約3300万円)を受け取ったとして、李明博(イ・ミョンバク)大統領のファンクラブ「ミョン・サラン」の会長を務めるチョン・ギテク容疑者(60)を逮捕した。チョン容疑者は今年1月から4月にかけ、秘書を通じて数回にわたり、詐欺の疑いで警察の捜査を受けていたマルチ商法会社G社から事件のもみ消しを図るよう依頼を受け、4億4000万ウォンを受け取っていた疑いが持たれている。
検察は先月12日、行方をくらましたチョン容疑者に対する逮捕状を取り、指名手配していたが、今月13日午後、ソウル市道峰区の知人宅に潜伏していたのを見つけ逮捕した。検察はチョン容疑者が受け取った金をどこに使ったのか、またほかの業者からも金品を受け取っていたかどうかについて調べを進める方針だ。
検察は「チョン容疑者は秘書以外の人物からも金品を受け取っていた疑いがあり、この件についても今後捜査を進める予定だ」と話している。秘書はG社から20億ウォン(約1億4900万円)を受け取り、このうち4億4000万ウォンをチョン容疑者に渡す一方、残る約15億6000万ウォン(約1億1600万円)を抜き取っていたとして、すでに逮捕・起訴されている。
「ミョン・サラン」は李大統領のファンクラブの中でも、「MB(李大統領のイニシャル)連帯」に次ぐ大きな組織で、昨年の大統領選よりも前から全国に支部を開設し活動してきた。会長のチョン容疑者は以前、ハンナラ党ソウル市支部の副委員長を務めた。
G社は「石油に代わる燃料を開発する」という情報を流し、約7000人から1300億ウォン(約97億1400万円)を出資金として集め、これをだまし取っていたという疑いが浮上し、警察の捜査を受けていたが、チョン容疑者に接近し事件のもみ消しを図ったとされている。同社の幹部5人は今年5月、詐欺の疑いで起訴されている。
富川=イ・ドゥ記者
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