野田消費者行政担当相がマルチ商法業者に、00年以降3回にわたり計8枚、十数万円相当のパーティー券を購入してもらっていたことがわかった。政府関係者が16日、明らかにした。野田氏は17日の記者会見で詳細を説明する。
野田氏はまた、16日の参院予算委員会で、12年前に業界を擁護する国会質問をしていたことを自ら明らかにしたうえで、「自分の勉強不足で、消費者の視点に立った質問ができなかった」と釈明した。
野田氏は96年4月の衆院商工委員会で「マルチ商法は非常にうさん臭い、ネガティブな業界であるというようなものが蔓延(まん・えん)すると、一生懸命頑張っている人のやる気をなくし、かえって新たな産業をつぶしてしまう」などと発言していた。
これについて野田氏は「私も商品を買ったことがあり、(マルチ商法を)全面的に禁止することは不可能だと思った」と説明。「12年前の思いとは裏腹にマルチの実態が深刻であることを担当大臣として受け止めたい」と語った。