2008年10月17日 20時58分更新
倉敷市美観地区の建物の軒先にびょうぶを飾る「倉敷屏風祭」が18日から始まるのを前に、美観地区にある大原家の住宅で、ひとあし早く17日からびょうぶが公開されました。
この祭りは、倉敷市の美観地区にある住宅や商店が、通りに面した格子戸を外して自慢のびょうぶを飾るもので、18日と19日の2日間、行われます。
17日は、祭りに先立って美観地区の中心部にあって、国の重要文化財に指定されている大原家の住宅で、玄関に隣接する応接間に飾りつけられたびょうぶが、観光客に公開されています。
飾られたびょうぶは、江戸末期に儒学者が現在の美観地区の近くに滞在した際、描いたとされる水墨画を6曲のびょうぶに仕立てたもので、それぞれの面には山を描いた水墨画とともに詩がつづられています。
このほか大原家が所蔵する書物のコレクションなどの展示もあり、訪れた観光客は足を止めて所蔵品に見入っていました。
大原家のびょうぶの公開は倉敷市の美観地区で、「倉敷屏風祭」に合わせて19日まで行われます。