大相撲の「八百長」疑惑 「あいまいでいい」という声も
大相撲の八百長疑惑訴訟で、相撲界の内情が次々に暴露されている。ドロ沼化で人気低下もささやかれるほどだ。だが、八百長の語源は相撲にあるとされ、そこまでやり合うものなのか疑問の声も出てきた。
作家の渡辺淳一さん「あいまいな部分があるのも粋」
「『相撲界は汚い、腐敗している』と、藤田憲子さんは私に何回も言いました」
日本相撲協会と北の湖前理事長が週刊現代の記事を巡って東京地裁に起こした名誉毀損訴訟。その口頭弁論で2008年10月16日、フリーライターの武田頼政さん(49)が、こんな爆弾証言をして騒ぎが広がった。
藤田憲子さんとは、もちろん若貴兄弟の母親だ。藤田さん自身は出廷しなかったが、武田さんは、代弁するとして、藤田さんが、元夫の貴ノ花(故人)のほか、二男の貴乃花親方まで八百長相撲だったと話してくれたと暴露したのだ。貴乃花自身はこのことを知らず、貴ノ花が兄の二子山親方からの指示で手を回したのだという。
これに対し、貴乃花親方は、「あるはずのない話」と激怒。法的措置までほのめかした。また、貴ノ花戦で八百長を指摘された北の湖前理事長も16日、出廷し、謝礼400万円を「もらっていません」と完全否定した。また、「相撲界には八百長はない」とも言い切った。
とはいえ、裁判を重ねるごとに、八百長疑惑はますます拡大する様相だ。
真相解明は、裁判の進展を待つしかない。しかし、そもそも「八百長」は、明治初期に八百屋の長兵衛が相撲の親方と碁を打つとき、わざと負けて「ごっつあん」になっていたことが語源とされる。それだけに、ここまでやり合うものなのか論議になっている。
作家の渡辺淳一さんは、週刊新潮08年10月23日号のコラムで、「こんなことが、どうして裁判沙汰にまでなるのか。正直いって、わたしにはよくわからない」と打ち明けた。渡辺さんは、相撲興行が始まった江戸時代、力士の収入が少なく、「星を売る」いわゆる八百長行為がよく行われていたと指摘。プロレスがよくて相撲がいけないと騒ぐのは堅すぎるとして、伝統競技なので日本的にあいまいな部分があるのも粋だとしている。
「八百長のあるなしを言うのは、虚しい」
ネット上でも、八百長の是非は論議の的だ。
Q&Aサイト「ヤフー知恵袋」では、08年10月3日に「大相撲の八百長はあると思う」という質問が出され、「スポーツには、正々堂々と戦う爽快さや潔さを汚して欲しくない」「八百長に関しても有るんだろうけど無いものとして楽しみたい」などと意見が戦わされている。
この騒動について、ある相撲記者は、こう語る。
「八百長のあるなしを言うのは、虚しいと感じています。相撲は純粋なスポーツとは言えません。伝統芸能と言うと語弊があるかもしれませんが、一つの興行です。例えば、呼吸を合わせて立ち合いをするというのは、ほかのスポーツにはないことでしょう。伝統を否定すれば、部屋で雑魚寝をさせるのも人権侵害になります。近代化してしまうと、相撲が相撲でなくなる恐れがあります」
八百長の言葉についても、相撲界ではマイナスのキーワードではないと言う。
「相撲には、番付至上主義という考えがあり、横綱が優勝するのが一番収まりもいいとされています。ちゃんこ食べて、けいこして強くなる横綱のストーリーがあり、頑張って勝てばお客も幸せになれる。なるべく皆が楽しんで、お望みの結末がある。無気力相撲ではお客も喜びませんが、激しい組み合いなら文句を言わないでしょう」
末席で客がご飯を食べて、お酒も飲む。そんなところも含めて、歌舞伎に似ているという。
ただ、この相撲記者は、そもそもここまで騒動が広がったのは、相撲界に責任があるとする。
「『八百長はない』と、訴えたこと自体が問題なんですよ。相撲協会もこんなに報道されるとは思っていなかったでしょう。たとえ裁判に勝ったとしても、ますます相撲人気が落ちるでしょうね」
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