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海自隊員死亡 「1対多数」は同好会行事 養成課程の授業でも 「団結強める贈儀式」 (1/3ページ)

2008.10.16 21:20
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 広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で、特殊部隊「特別警備隊(特警隊)」の養成課程にいた男性3等海曹(25)が格闘訓練中に頭を強打し、約2週間後に死亡した問題で、「1対多数」の格闘訓練は特警隊の同好会の送別行事だったことが16日、分かった。その慣習を教官が隊員に伝え、養成課程でも行われていた。教官は訓練の安全に注意を払い、隊員の体力の限界を見極めるべき立場にあり、海自警務隊の捜査では、教官の監督責任も焦点になりそうだ。

   ■前代未聞■

 9月9日夕、第1術科学校の体育館。防具とグローブをつけた3曹にレスリングマットを囲む同僚隊員が交代で1人ずつマットに上がり、パンチやけりを繰り出した。審判役と指導役の教官2人も付き添っていた。3曹は2日後に養成課程を外れ、潜水艦部隊に戻る予定だった。

 問題の「徒手格闘訓練」は陸上自衛隊で発祥した柔道と空手を合わせたような格闘技で、養成課程の授業にも組み込まれている。ただ、通常は1対1で行われ、「1対15というのは前代未聞」(海自幹部)。

 訓練開始から約40分。3曹は50秒の格闘と10秒の休憩を繰り返し、倒れ込むと同僚に起こされた。肩で息をしてガードも下がった状態で14人目の相手からあごにパンチを受け、意識不明になり、16日後に死亡。死因は急性硬膜下血腫で、頭に繰り返し強い衝撃を受けていた疑いがある。

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