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2008年10月12日
宙組大劇場公演でショー『ダンシング・フォー・ユー』演出の中村一徳(左)、宙組若手男役の十輝いりす(中央)と七帆ひかる=6日、宝塚バウホールにて
宙組若手男役の十輝いりす(左)と七帆ひかる=6日、宝塚バウホールにて(プロフィール)
兵庫・宝塚大劇場で上演中の宝塚歌劇宙組『Paradise Prince/ダンシング・フォー・ユー』のアフタートークイベントが、10月6日、宝塚バウホールにて行われた。この日のゲストは『ダンシング〜』の演出家・中村一徳と宙組の十輝いりす、七帆ひかるの3人。
スクリーンで本公演の見どころなどが流れた後、まずは中村を迎えてスタート。今回のショーについて「宙組独特のフレッシュな明るさを伝えたかった」と語りつつ、「そこに各出演者の性格のようなものを加えて、場面を作っていきました」と、座付き作家らしい制作秘話も。
その後、十輝と七帆が登場。本作ではアニメーター・ジャック役の十輝と、舞台美術担当のケヴィンを演じる七帆。衣装がデニムにニット帽という現代の男性ファッションだけに、司会者から「参考にした人は?」との質問が。七帆が「街中で観察しました」と言うと、十輝は「でも(舞台でかぶるには)ニット帽はものすごく暑いですね」ともらし、客席から思わず笑いが。
一方、ショーで注目してほしいのは「ニューヨークの場面」と口を揃える2人。銀橋でトレンチコートを翻して歌う様子は、長身の十輝と七帆ならではの見どころだ。「上級生のプロマイドを参考にしながら、付けまつ毛の種類を選ぶ」(十輝)、「楽屋でもみ上げを書いているときに(男役の)スイッチが入りますね」(七帆)と、男役らしいエピソードも飛び出し、会場はリラックスムードに。
音楽学校から現在までの12年間を、共に過ごしてきた同期生。七帆が「お互いマイペースなので一緒にいてラク」と話せば、十輝は「直してほしいところ?特にないです」と返すなど、息の合ったところを見せていた。(ライター・佐藤さくら)
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アサヒ・コムでは、十輝いりすさん&七帆ひかるさんの対談を近日公開予定です。お楽しみに。
◆ミュージカル『Paradise Prince』 モダンアート界で若くして成功を収めたスチュアート(大和悠河)には大きな夢があった。それはアニメーション作家になり、子供の頃から描き続けているキャラクター「Paradise Prince」を、テレビシリーズとして世に送り出す事。スチュアートは、夢に向かってゼロから始めようと、アニメーション会社で働き始める。だが彼を待っていたのは、厳しい下積みの生活だった。そんな中、スチュアートは美大生のキャサリン(陽月華)と出会う。作・演出:植田景子
◆グランド・レビュー『ダンシング・フォー・ユー』 エネルギッシュなダンスが中心のレビュー。作・演出:中村一徳
《宝塚大劇場公演》:9月26日(金)〜11月3日(月)(詳しくは宝塚歌劇団公演案内へ)/《東京宝塚劇場公演》:11月21日(金)〜12月27日(土)(詳しくは宝塚歌劇団公演案内へ)