台湾トップの名門女子高である台北市第一女子高級中学。同校が先月から運動用短パンによる下校を禁じたことをめぐり、台湾では「女子中高生にスカート以外での登下校を認めるべきかどうか」が話題になっていたが、このほど政府の結論が出たようだ。
教育部・性別平等教育委員会は14日、女子中高生が登下校する際にスカート着用を強制しないよう各県市の教育局に通達すると決定。学校が強制した場合は、教育局が指導に乗り出すとした。
台湾の公立学校の多くでは、女子学生について「必ずスカートをはく」という規定は設けていないし、パンツをはいてきたからといって処罰することもない。しかし一部の学校はスカート着用を要求しているという。
同委員会のある委員は、学校が「女子はスカートのみ、男子はパンツのみ」と規定するのは両性の平等に違反するとした上で、個々の学生の服装を選別して処罰してはならないと述べた。
教育部の決定について、第一女子高級中学の校長は「学校は短パンでの下校を禁じただけで、性の平等に干渉したわけではない」と話している。15日付台湾各紙が伝えた。
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