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<冷凍インゲン>殺虫剤検出の袋に1ミリの穴 人為的混入か

10月17日15時51分配信 毎日新聞


 東京都八王子市のスーパーで販売された中国製冷凍インゲンから高濃度の殺虫剤成分のジクロルボスが検出された問題で、警視庁捜査1課は17日、袋左端の通気穴付近に直径約1ミリの穴が1カ所開いていたと発表した。警視庁は、穴が人為的に開けられた可能性もあると見て、ジクロルボス混入との関連について調べる。

 調べでは、ジクロルボスが検出された冷凍商品「いんげん」の袋には左端に直径6〜8ミリの通気穴が2カ所ある。体調不良を訴えた女性(56)は袋の左側をハサミで切り取り開封していたが、切り取られた部分を16日に科学捜査研究所で詳しく鑑定した結果、通気穴2カ所とは別に、左隅に約1ミリの穴があることが分かった。

 この穴について、輸入したニチレイフーズの親会社・ニチレイの広報IR部は「配送過程の事故で穴が開くとは考えにくい」と話す。人為的に開けられたとすると、中国での箱詰め前か、日本に到着後、小売店で箱を開封した後の可能性が高い。捜査1課は、通気穴とは別に穴が開いている点を重視。流通から販売まで、どの過程で混入の可能性があるか調べるとともに、スーパーの防犯カメラに不審な人物が映っていないか解析する。

 ニチレイによると、インゲンは中国・山東省の工場で7月7日に最終包装され、1箱20袋入りの段ボール箱に詰められた。同23日に日本に陸揚げされイトーヨーカ堂系列の小売店に陳列されるまでは段ボール箱の中に密閉された状態で保管されていたという。

 また、警視庁は問題の袋の内側と外側からも、ごく微量のジクロルボスを検出したことを明らかにした。外側からの検出については「袋を捜査員が回収した際に(高濃度のジクロルボスが検出されたインゲンから)付着した可能性が高い」としている。【佐々木洋、古関俊樹】

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最終更新:10月18日0時25分

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