北朝鮮崩壊に備え協議を 米元高官が提案【ワシントン15日共同】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米次席代表を昨年春まで務めたジョージタウン大のビクター・チャ教授は15日、ワシントン市内で講演し、北朝鮮の体制崩壊に備えた協議を米国や周辺国が積極的に実施すべきだとの考えを示した。 チャ教授は、金正日総書記の健康悪化説が伝えられているが、後継者がはっきりしないなど不透明な要素が多く、各国が事前に対応を協議しておかなければ、思惑の行き違いにより「状況が悪い方向に向かいかねない」と指摘。まず米韓両国で協議、その後日本や中国も加え話し合う必要性があると主張した。 チャ教授は「特に韓国が過敏になっていた」と指摘し、北朝鮮を刺激するとしてこれまで十分な話し合いがなされてこなかったと述べた。 また、北朝鮮の核検証方法で、未申告施設については北朝鮮の合意が必要と規定されたことについて「合意の中で最も難しい部分であることははっきりしている」と実現の難しさに言及。対象となる未申告施設の重要度によっては、検証実施のためにさらなる見返り措置が必要となる可能性を指摘した。
【共同通信】
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)