高齢者・認知症患者、毎月660人が失踪
2005年から3年間で2万9000人、毎年増加傾向
韓国社会の急激な高齢化により、失踪(しっそう)したり家出する高齢者や、認知症(痴ほう)の患者も増加傾向にあることが分かった。
ハンナラ党の林斗成(イム・ドゥソン)議員が警察庁から受け取った『高齢者・障害者の家出に関する年度別届け出状況』によると、2005年から今年8月までに失踪または家出した高齢者や認知症患者は2万9024人に達した。これは毎月平均に換算すると660人ということになる。今年に入り、失踪または家出した人の数が毎月平均で6250人に達することを考慮すると、失踪または家出した人の10人に一人が高齢者または認知症患者ということになる。認知症患者に限ると、失踪した人は05年に2886人、06年に3534人、07年に4118人と、毎年増加傾向にある。今年は8月までで2837人に達した。
林議員は「65歳以上の高齢者のうち、約8.3%が認知症を患っているという。その数は今後も増え続ける見通しであり、認知症患者は発見しにくいことを考慮すると、失踪者の特別な管理体制の整備を検討していくべきだ」と述べた。一方、認知症ではない高齢者が失踪または家出するケースも増加傾向にある。05年に6162人だった高齢者の失踪・家出の件数は、06年には2890人と大幅に減ったが、昨年は3545人に増えた。今年は8月までですでに3052人の高齢者が失踪または家出している。
これについて林議員は「毎年数千人の高齢者や認知症患者が失踪・家出しているにもかかわらず、主務省庁である保健福祉家族部は実効性のある対策を打ち出せずにいるのが実情だ」と指摘した。実際、04年から今年8月までに失踪または家出した高齢者で、「失踪老人相談支援センター」に登録されている人は480人で、警察庁が集計したこの期間の失踪・家出した高齢者の2%にとどまっていることが分かった。
一方、知的障害者で失踪・家出する人も毎年増加傾向にあり、05年の6182人から、06年には6872人、07年には7239人と増えている。
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者
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