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2008/10/17

読者もサイトも99%は屑

編集者という病い 編集者という病い
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-02

ひとつ前のエントリとも関係してくるんだが、
雑誌が売れないという話があるわけだ。主にインターネットのせいだと言われるんだが、そら、間違いない。雑誌が「情報」を売るモノである以上、ネットに勝てるわけがない。最近ではネットの有料サイトというのもけっこう普及し、必ずしも
ネットは無料とは言えなくなっているんだが、まぁ、「ほぼ」無料ではある。ほぼというのがどういう意味かというと、たとえばおいらのサイトの読者というのは毎日ユニークユーザーで3万人ほどいるんだが、ページビューでは10万超えです。で、著名なNEWS系有料サイトの「カネを払って読んでいる読者」というのは、だいたい1000人~と言った感じですね。アクセスジャーナルは読んだ人の数が表示されているので判りやすいです。まぁ、単純に言って、ネットでは




有料にすると読者が1/100になると考えていい。まぁ、なかなか商売にするのは難しいです。

で、仕方なくほとんどのサイトは無料で誰にでも開放しているんだが、タダで印刷媒体より新鮮な情報が入手できるとなれば、そら、印刷媒体買う人はいなくなります。で、続々と雑誌が潰れている。次は新聞が潰れる時代が来るんだろうが、それはさておき。

雑誌が潰れると、困る事がひとつあるわけです。今まで「物書き」という人種は雑誌から出てきた。最初から単行本書くライターなんかいないわけで、若いうちは情報誌でラーメン屋の取材を一日10軒ノルマでまわって原稿書くとか、そういう中から「物書き」が育つわけだ。おいら、やった事ないけど。で、小説家にしても雑誌で短編書いて、認められれば何回か書かせて貰って、それからはじめて単行本という話になるわけだ。なので、雑誌というのはそれ自体が商品であるのは間違いないが、同時に単行本を作るための「仕込み場」だった。単にネタを蓄積するというだけじゃない、どの程度、どういう人に人気があるのか、事前に判るというメリットもあるし、実験的な工夫もできる。なので、
雑誌が潰れたら物書きはどこから出てくるの?という疑問が湧いてくるんだけどね。

ネットが雑誌を駆逐するんだったら、物書きはネットから探してくればいい。話は単純なんだが、実際にはなかなかそううまく行かないようだ。ネットには自称他称含めて無数のアルファブロガーがいたりするんだが、また、出版界には有象無象のライターやら小説家やら物書きがいるんだが、相互乗り入れというわけには行かず、物書きでも売れてる人はあまり自分のサイトで宣伝なんかやらないし、アクセスの多いブロガーでも単行本なんか無縁の人も多い。なんだか勿体ない話だ。毎日万単位で読者がアクセスしてくるサイトは世の中にいっぱいあるんだけどね。

何故そうなのかというと、おいらの勘では
編集者はネットを見ないのではないか、と思うんだがね。いや、もちろん全然見ないわけじゃないんだが、少なくともおいら以上にネットを徘徊してる編集者というのも考えられないわけだ。そら、一日中PCに貼り付いてマウスをクリックし続けている編集者には、誰も給料払ってくれないだろう。おいらもそんなヤツにカネは払わない。で、ネットには確かに宝物も転がっているが、99.9パーセントは屑だ。1000個の屑の中からたったひとつの宝物を拾い出すのが編集者の醍醐味ではあるんだが、まだそういう時代にはなってないのかも知れないです。

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