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2007年10月19日 (金曜日)

「嫉妬は可能性の表れである」

棋士の谷川浩司さんが書かれた『構想力』を読了。僕は特に将棋ファンというわけではないのですが(子供の頃はやっていました)、何事であれ優れた結果を残している人がどんな思考回路を持っているのか知るのが好きなので、こういった本はたまに読むようにしています。

個人的には、Amazon の書評でもあるように、ちょっと「ビジネスにも使えますよー」的な臭いが鼻につきました。突然「この考え方はビジネスにも応用できると思うのだ」と言われる場面が数回あるのですが、そんなことを言われなくても、十分参考になるアドバイスを仰っているわけで。あぁ、出版側(角川書店)から「ビジネスマンにも受けるように!」みたいな指導があったのかなと感じています。

ま、それは「玉にキズ」的なもので、本書に登場するアドバイスが「玉」であることは間違いありません。谷川さんの言葉を「○○するためのライフハック」的に並べてしまいたい誘惑に駆られるのですが、とりあえず書き留めておきたいのは表題の言葉。これは谷川さんがスランプに陥り、それを克服した際のエピソードに登場するものです。

前に自分を取り戻すことでスランプを抜け出せたという話をしたが、私が「自分は自分」と考えられるようになったのには、嫉妬心を克服できたからという理由もある。

(中略)

それに、嫉妬とは可能性の発露であるそうだ。これも河合隼雄先生に聞いたことなのだが、可能性があるから、嫉妬したりうらやんだりする気持ちが芽生えるのだという。

こういうことだ。なぜ人を妬んだり、うらやんだりするかといえば、「自分にも同じことができる」と思うからなのだ。人は、自分が絶対に不可能なことを成し遂げた人に対しては賞賛や尊敬こそすれ、嫉妬することはない。阪神タイガースの藤川球児投手が150キロ以上のボールを投げるからといって、私は彼をねたんだりしない。私にはできるわけがないからだ。「おれだってできるのに……」と思えるから、ねたましく感じるのである。

だから、もし嫉妬心を覚えたとしたら、「それは自分に可能性があるからだ」と考えればいいのである。

僕は今年34歳で、同い年や前後の年齢で優れた結果を出されている方々を見ると、正直に言って嫉妬心を覚えます。端的に「あぁ、うらやましい」と。それが年々強くなってくるようで嫌だったのですが、「それは自分でもできると思っているからだ」と捉えればいいのですね。もちろん嫉妬を抱いたままではダメなのですが、「自分にも同じことができると思うなら、妬んでないでチャレンジする。やってできないなら素直に相手を称える」という姿勢でいるように心がけたいと思います。

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”光速の寄せ”で有名な谷川浩司さんの著書「構想力」に、強い説得力を感じました。 [続きを読む]

コメント

はてなの伊藤直也さんが講演で「コンプレックスは成長の兆し」ということを語ってたのを思い出しました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070910/281340/
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1241482

はじめまして。「承認欲求」という本にも嫉妬について似たような記述がありました。

「人間にまったく私欲というものがなければ、相手の能力や業績を素直に認められる。しかし、たいていの人は自分自身、認められたいという欲求を持っている。けれども、それが叶わないことがある。そして、自分にも相手に負けないくらいの素質や潜在能力が備わっていると思っているとき、相手に対して嫉妬する。つまり嫉妬を抱くのは、自分が相手と同じ資格があると思っているとき、あるいは努力すれば相手と同じところに手が届くと多少なりとも信じているときである。」

> inamenai さん

コメント&情報ありがとうございます。なるほど、伊藤さんが仰っていることも近いかもしれませんね。「なりたいと思っている自分」がなければ、コンプレックスも抱かないわけですし。

> とおりすがりさん

コメントありがとうございます。
なるほど、まさしく「自分が相手と同じ資格があると思っているとき」「努力すれば相手と同じところに手が届くと多少なりとも信じているとき」という部分が一緒ですよね。そこから一歩先に出られるかどうかが、嫉妬をプラスに変えられるかどうかの差なのだと思います。

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