医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

CBネット |  医療介護CBニュース

医療一般


小児総合診療―10年開院の総合センター

 東京都は10月16日、「小児医療セミナー」を開き、2010年3月にオープンする予定の「小児総合医療センター(仮称)」の果たす役割などを医療関係者に紹介した。八王子小児病院の深津修院長は、同センターに求められている機能として、「『こころ』と『からだ』を総合した医療」などを挙げた。

【関連記事】
「子どもの心の診療拠点病院の整備に関する有識者会議」が初会合
発達障害検討会、今後の支援方向性を提示
被虐待児への支援で新施設設置へ―東京都
医師のための児童虐待相談を開始/東京都
子育て支援の訪問事業でガイドライン素案−厚労省

 「小児総合医療センター(仮称)」は2010年3月のオープンを目指し、府中市内で建設が進められている。現在の清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ヶ丘病院を統合、都の小児医療の拠点として整備され、561床を誇る日本最大の小児総合病院になる。

 深津修院長は、「小児総合医療センター(仮称)」や今後の小児医療に求められている機能として、「『こころ』と『からだ』を総合した医療」「こども・家族支援部(仮称)の新設」「治験および臨床研究の充実」などを挙げた。

 深津氏は、不登校やいじめなど子どもの心に影響する問題が増加している状況を紹介し、医学的対応の充実などが求められていると強調。子どもの心の診療に専門的に携わる医師が、国内には小児科医80人、精神科医130人と非常に少ないことを指摘した。その上で、新センターでは小児科医が子どもの心を診る場を準備し、精神科医の支援を得ながら、小児科シニアレジデントを教育し、「子どもの心の診療」を行える総合小児科医を養成するとした。
 また、一般診療科と心療小児科が協力して鑑別診断を行う「総合診療部」を創設し、「こころ」と「からだ」を一体として診る医療を実現するとしている。

 最後に、梅ヶ丘病院の市川宏伸院長は、「『こころ』と『からだ』の問題をイコールで診ていける世界でもたぐいまれな施設だが、熱意、意欲があるスタッフに頑張ってもらわないと『仏作って魂入れず』になる。ぜひそういう方々に来ていただきたい」と同セミナーに参加した医療関係者らに呼び掛けた。


更新:2008/10/17 13:37   キャリアブレイン


注目の情報

PR

CBニュースからのお知らせ

CBニュースは会員サービスの“より一層の
充実”を図るため、掲載後一定期間経過した
記事の閲覧にログインが必要となりました。

今後ともCBニュースをご愛顧いただけますよう、
よろしくお願い申し上げます。

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

キャリアブレイン会員になると?

転職支援サービス

専任コンサルタントが転職活動を徹底サポート

スカウトシステム

医療機関からスカウトされる匿名メッセージ機能

医療介護ニュース

独自記者の最新の医療ニュースが手に入る!

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第33回】小松秀樹さん(虎の門病院泌尿器科部長)  2006年に出版し、ベストセラーとなった『医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か』は、医療者だけでなく一般市民にも「医療崩壊」という言葉を知らしめた。小松さんが医療の現状を訴えるようになって約5年。「医療の崩壊が続いている。現時点では、医療 ...

記事全文を読む

医療法人社団斗南堂・八王子クリニック(東京都八王子市)ミディアム・テンション≠大事に仕事と家庭を両立 医師・看護師の厳しい労働実態が社会問題化し、医療現場の環境改善が重要な課題になっている中、「生活を大切にしながら働ける」医療機関が、東京都八王子市にある。医療法人社団斗南堂・八王子クリニックだ。 ...

記事全文を読む

病院の印象を劇的に変化!
「インプレッショントレーニング」

もし、病院の印象を劇的に変えることができるとしたら。今回は、そんな夢のようなことを現実にしてしまう「インプレッショントレーニング」をご紹介します。

>>医療番組はこちら


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ