がん 50話

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続・がん50話:看護・薬剤編 第30話 婦人科手術・不安のケア

 婦人科がんの手術療法では、子宮・卵巣などの女性生殖器が摘出されます。そのため、患者さんは「子どもを産めなくなった」「もう女ではない」といった喪失感を抱かれます。女性としての喪失感やボディーイメージの変化、ホルモンのアンバランスをきたす患者さんに対して、治療後の生活を自分らしく前向きに暮らしていけるように、私たちは外来を受診された時から支援を始めます。

 医師から病気と治療について説明を受ける際は、パートナーとご一緒がよいでしょう。私たちは、おふたりが医師の説明をどのように受け止められ理解されたか、疑問や心配事はないかをお尋ねし、説明内容も補足します。場合によっては医師に再度説明するように依頼します。

 退院後の生活指導では、子宮・卵巣・膣(ちつ)の働きと、手術によるからだの変化を知っていただき、女性らしさが治療によって失われないこと、性生活の満足度や性感は子宮を摘出したことで低くならないことを理解していただきます。性生活を始める時期、体位の工夫、水溶性膣潤滑ゼリーの使用方法をお話ししています。

 卵巣を摘出した場合に現れる更年期障害の症状に対する気分転換やホルモン補充療法を紹介し、退院後の生活の変化とその対応についてイメージを持っていただきます。

 婦人科がんという病気と治療によって、患者さんのからだと心は変化します。なによりも大切なことは、患者さんとパートナーが病気と治療による変化を理解しあい、お互いが素直に言葉で伝え合うことでしょう。(大阪府立成人病センター12階北病棟看護師長、太田直美)

毎日新聞 2008年10月17日 大阪朝刊

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