矯正歯科治療の必要性

不正咬合が原因となる障害として,発音の障害,ムシ歯や歯周病にかかりやすくなる,前歯の破折や外傷,顎関節症になりやすい,心理的障害などがあります。

 不正咬合が原因となる障害として,次のようなことがあげられます。これらを防止するためにも,矯正治療は必要と考えられてます。

発音の障害

出っ歯(上顎前突症)の患者さんでは,上下の口唇を合わせて発音する二唇音に障害が現れるといわれています。つまり,パ行,バ行,マ行,タ行の音を明瞭に発音することが難しくなります。

ムシ歯や歯周病にかかりやすくなる

歯並びが悪いことにより,十分に歯磨きが行えないために,ムシ歯や歯周病にかかりやすいという問題が生じます。

上顎前歯の破折や外傷

出っ歯(上顎前突症)の患者さんでは,上の前歯が前方へ出ているために,転倒や衝突などにより,歯の破折や唇の裂傷が生じやすい状態にあります。

顎関節症になりやすい

口を開閉する時に違和感を感じる状態を顎関節症といいます。出っ歯(上顎前突症)の患者さんでは,下顎を前方へ動かす癖を伴っているので,正常咬合の人に比べて顎の移動量が大きくなり,顎関節が磨り減りやすくなっており,顎関節症にかかりやすいと考えられています。これを防止するために,出っ歯(上顎前突症)を治しておく必要があります。

心理的障害

不正咬合の程度がひどい場合,他の人と異なる口元になっているため,これを気にすることに由来する劣等感が原因となって,患者さんの精神心理的状態に影響を及ぼし,消極的性格や逃避的態度(ときに,劣等感の裏返しとしての闘争的性格)という人格が形成されるおそれが指摘されています。

 

 

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