抜歯スペースを目立たなくするダミー

矯正歯科治療の装置を歯の裏側に付けるリンガルテクニックを患者さんが希望する場合,患者さんは目立たずに矯正歯科治療を進めることを希望しているわけですから,ダミーを使用して,他の人に気付かれないようにします。

抜歯スペースを目立たなくするダミー

 抜歯矯正歯科治療で治療を進めることになった場合は,治療の初期の段階で抜歯します。

 抜歯の直後は,約7ミリの隙間が出現します。これを使って前歯をきれいに並べたり,前歯を下げたりするわけですから,大切に利用していきます。

 とは言っても,患者さんによっては,抜歯直後の隙間が気になる,ということがあります。

 矯正歯科治療が終了するまで待って下さい,と言っても待ってくれないでしょう。

 そこで,ダミーと言って,ニセモノの歯を付けて,抜歯空隙を目立たなくすることが可能です。

矯正歯科治療中に使用するダミー

 歯を抜いたひとつ後ろの歯に,歯と同じ色のものを付けてします。

ダミーによって抜歯矯正歯科治療中の空隙を気にしないで済む

 横から見ても,抜歯後の隙間は目立ちません。

 矯正歯科治療の装置を歯の裏側に付けるリンガルテクニックを患者さんが希望する場合,患者さんは目立たずに矯正歯科治療を進めることを希望しているわけですから,上の写真のようにダミーを使用して,他の人に気付かれないようにします。

 ダミーの費用は基本施術料と装置料に含まれていますので,別途必要になることはありません。

 ただし,抜歯空隙が気にならない,あるいはそれほど気にしない,というのであれば,ダミーを使用せずに矯正歯科治療を進める方が賢明です。

 なぜならば,ダミーはひとつの装置ですので,口の中に装置が増えることになり,ダミーを使用しなかった場合に比べて口の中は不潔になります(若干ですが)。

 また,ダミーを使用したから治療が早く進むということもありません。ときには,治療の進行を妨げることもあります。

 ダミーの使用・不使用については,患者さんの意向を尊重して,使用を希望される方にはすべて使用しています。

 

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