Print this Post Article Lists Back

外国人投資家、資金引き揚げでウォン投げ売り(下)

10年10カ月ぶりの下落幅

◆ウォン安は続くのか

 シティバンクのエコノミスト、オ・ソクテ氏は「16日のウォン安進行は外的要因によるものだ」と指摘した。

 各国の協調した取り組みで回復の兆しを見せていた米株が再び暴落し、外国人投資家が韓国株式市場で株式を売り、ドル資金を確保するためにウォンを投げ売りしたためだ。外国人投資家は同日、6200億ウォン(約460億円)の売り越しを記録した。その上、他の悪材料も重なり、ドル買い心理をあおった。

 信用格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)が韓国の金融機関7行を格付けの下方修正に向けたクレジットウォッチの対象としたことも不安感を増幅させた。

 出来高の減少もウォン安の要因だ。同日のソウル外国為替市場では出来高が35億5000万ドルと通常を下回った。多い日には100億ドルを超えた出来高が10月に入って50億ドル前後に減少した。為替相場が大きく変動した13日以降は30億-40億ドルにとどまっている。

 ドルが枯渇した状態でドル買い需要が少しでも出るとウォン相場が急落を繰り返すことになる。NH先物のイ・ジンウ部長は「世界的な信用不安が解消されない限り、為替相場が安定を取り戻すのは難しい状況だ」と話した。

姜京希(カン・ギョンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る