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外国人投資家、資金引き揚げでウォン投げ売り(上)

10年10カ月ぶりの下落幅

 韓国政府の圧力でサムスン電子やポスコなど大企業が市場でドルを売り、一時は安定を取り戻したかに見えた外国為替市場が再び不安に陥った。

 16日のソウル外国為替市場では、ウォン相場は押し付けられていたばねが跳ね上がったかのようにウォン安が進行し、下げ幅は前日比133.50ウォンに達した。

◆政府介入が水泡に

 同日のウォン相場は遠慮なく下落した。午前に政府の介入とみられるドル売り注文で一時1300ウォン台に反発したが、押し寄せるドル需要を抑えるには力不足だった。これまで政府は投資信託会社の為替ヘッジに絡むドル需要を抑え、輸出企業に保有するドル資金を市場で売るように促し、ウォン安に歯止めをかけようとした。

 また、100万ドル以上の外貨取引には投機性がないかどうか調べるなど取り締まりにも乗りだしていた。韓国政府の強硬措置で安定したかにみえた為替相場は同日、米国発の悪材料で一気に崩壊した。同日のウォン安進行は前夜から予兆があった。金融不安に続き、実体経済が低迷するとの懸念から米国株が暴落し、ニューヨークのオフショア為替先物市場ではウォンが急落していた。

姜京希(カン・ギョンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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