2008年10月17日(金)
山中湖の飲食店敷地に不発弾 信管と火薬入り 何者かが置く?
山中湖村山中のレストラン敷地内の植え込みに不発弾があるのを男性店長(34)が見つけ、富士吉田署の要請を受けた陸上自衛隊が16日未明、回収した。不発弾は、旧日本軍の90ミリ迫撃砲弾で、信管と火薬が残っていた。同署などは爆発の恐れがあるとして、周辺の店舗などにいた客や近くの住民を一時避難させた。同署は何者かが置いたとみて、調べている。
現場は山中湖西岸を走る国道138号沿いのレストラン。周囲は飲食店やゲームセンターが立ち並んでいて、日中は多くの観光客が訪れる地域。
同署の調べによると、不発弾は長さ約45センチ、直径約10センチ、重さ約5キロ。羽根が六枚付いていて、発射痕も残っていた。
陸上自衛隊東部方面総監部によると、不発弾は第2次世界大戦以前に製造されたもので、爆発した場合には半径約30メートル内にある建物などが壊れるほどの威力があるという。同部の担当者は「旧陸軍の不発弾としては珍しいものではない」とした上で、「敷地内に無造作に置かれて見つかるのは異例。誰かが置いたと考えられる」と話した。
同署によると、中に火薬が入っていることを知った上で放置した場合は火薬取締法違反の疑いがある。嫌がらせで行った場合は威力業務妨害の疑いがあり、周辺で聞き込みを行うなどして、不発弾が置かれた経緯について調べている。
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