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【福井】県内研修医、初の減少 来春卒の医大生2008年10月17日 新人医師に義務付けられている臨床現場での研修制度で、県内の医療機関で来春から研修するのは、昨年比十人減の四十九人になったことが、医師会などでつくる協議会の「マッチング結果」で分かった。県内での研修者の減少は初めて。 卒業する医大生と病院の希望をすりあわせて研修先を決めるマッチングは、二〇〇四年度に義務化された臨床研修制度に伴い導入された。マッチした場合、研修先の病院や自治体で医師として定着する傾向にあるという。 今年の県内でのマッチ者数は、福井大医学部付属病院が昨年比九人減の二十八人(研修医定員五十二人)と最も大きく減少。県済生会病院は五人(同八人)、福井赤十字病院は二人(同五人)でそれぞれ一人減。県立病院は三人増の八人(同八人)と唯一増加し、市立敦賀病院の四人(同六人)、公立小浜病院の二人(同二人)は昨年と同じだった。移転を控える福井総合病院は募集しなかった。 県医務薬務課は「(福井大に設ける)奨学金制度や他県からの医師の呼び込みを通じて減少の影響を抑えていきたい」としている。 (小柳保志)
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