医師向けに特殊マスク配備 佐賀県の新型インフル対策佐賀県は新型インフルエンザが発生した場合に備え、治療に当たる医師のために粉じん対策用の特殊マスクを配備したり、医療機関だけでなく薬局にも感染防護服を配るなど独自の対策を進めている。厚生労働省は「国も必要な機材を配備予定だが、粉じん用マスクや薬局への対策は新しい試みだ」としている。 県健康増進課によると、特殊マスク38個、感染防護服3500着、予防薬としてのタミフル310人分などを本年度中に購入。県内の19医療機関とその周辺の薬局30カ所に順次、配備する。 マスクは、通常はトンネル工事などで使われるもので、自動的にファンが回り口や鼻に送風する。フィルターの性能は医療用の感染防止マスクと同等な上、送風により呼吸が楽なため長時間の医療活動に有効だ。医師から「通常の感染防止マスクは息苦しい」との指摘があったという。 感染が拡大した際、多くの患者が薬局を訪れる事態が想定されるため、防護服のうち840着は薬局に配備する。 古川康佐賀県知事は「県は国の対応を待つことなく、必要な準備をしたい」と話した。
【共同通信】
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