2008年10月16日 19時51分更新
JR西日本が、広島県内の芸備線で制限速度を示す標識を誤ったまま設置し、列車が制限速度の倍近い速さで走っていたおそれがあることがわかりました。
標識が誤ったまま設置されていたのは、広島県庄原市のJR芸備線、道後山駅と備後落合駅の間の下り線です。
JR西日本岡山支社によりますと、制限速度が25キロのところを誤って45キロと表示し、この区間を走る列車は、去年7月以降、制限速度の倍近い速さで走っていたおそれがあるということです。
JR岡山支社では去年7月、落石などによる事故を防ぐため、支社の管内の制限速度を見直しましたが、この標識だけ取り換えるのを忘れ、45キロの標識が設置されたままになっていました。
JRでは、今月から岡山支社管内の標識を点検する作業を行っていて設置ミスに気づき、15日、正しい標識に付けかえ、ほかの路線でも同じようなミスがないか点検しているということです。
これについてJR西日本岡山支社の土井保彦次長は記者会見で「確認不足で安全を脅かすような事態を起こしてしまい申し訳ありません。」と謝罪しました。