最終更新: 2008/10/17 06:53

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中国製冷凍インゲン殺虫剤検出問題 煙台北海食品社長、あらためて工場での混入を否定

中国製の冷凍インゲン豆から殺虫剤の成分が検出された問題で、問題となった工場がある地域は、農産物を輸出する重要拠点とあって、関係者に衝撃が広がっている。
冷凍インゲン問題に揺れる中国・山東省にある煙台北海食品。
地元政府と合同で行われた会見で、藍明徳社長は「工場では、ジクロルボスを購入・使用した実績はない」と発表し、あらためて工場内でのジクロルボス混入を否定した。
中国産冷凍インゲンから、残留基準値の3万4,500倍にもあたるジクロルボスが検出された問題で、日本では、健康被害を訴える人が続き、大手スーパーの西友や東急ストアなどが、煙台北海食品で製造されたすべての商品を店頭から撤去するなど、波紋が広がっている。
藍明徳社長は「わが社の工場で生産された商品に自信を持っている。商品は、原料から輸出まで、検疫局の検査を受けた」と話した。
FNNが2006年に問題の工場の内部を撮影した映像では、施設専用の衛生服・帽子・マスクを着用し、徹底した衛生管理が見て取れる。
工場内には、農薬検査室があり、職員らは、冷凍インゲンもこん包前と後で2回検査を行っている。
莱陽市には、日本と中国の合弁会社が数多くあり、農産物の日本向け輸出の一大拠点となっている。
16社の日系企業が現地法人を設立している莱陽市では、9月には、最新技術を導入した乳業メーカーが操業を開始し、メラミン混入問題で揺れる中国で、飛ぶように売れたという。
また、日本大使館の担当官が北海食品の工場を訪れた。
日本大使館の山本恭司参事官は「客観的に冷静に中国側と協力しながら、事態を確認していくということだと思います」と語った。
加工食品の生産基地に走った衝撃だが、混入ルートの解明という難題が残されている。

(10/17 00:15)


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