来春卒業予定の医学生と研修受け入れ病院の両方の希望をコンピューターで突き合わせる「マッチング」の結果が16日、発表された。大学病院で来春から2年間の臨床研修を受けることが内定した学生数は募集定員に対して49%と、4年連続で半数を割った。
研修医の大学病院離れが指摘されているが、その傾向が定着している形だ。
医師臨床研修マッチング協議会によると、卒業予定学生のうち8167人が研修を希望。うち今回、研修先が決まったのは7858人(96%)だった。研修病院は全国で1091病院。
募集定員(計1万1292人)に対して研修予定者が決まった割合を都道府県別にみると、富山(39%)が最も低く、鳥取(43%)、長崎(49%)などが5割を切った。最も高かったのは東京(92%)。沖縄(84%)、神奈川(80%)、福岡(同)と続いた。